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Uコンスタント機の工作の工夫 分解式構造の分類と、紹介のコンセンサスの必要性について

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Uコン復活のブログも開設してから約2年半となった。
来年は3年目に突入。
 
私自身、Uコン活動にあたり、いろいろと技術テーマをもって、克服するように研究を続けている。
その一つのテーマに、「分解式構造」がある。
これは、4年前から「実際に作ってみよう、研究してみよう」と考えてきたことで、自分なりにコツコツと実践してきた事は確かだ。
 
先日、私の友人との会話で、
「分解式構造は、先進的な役に立つ技術なので、ブログで公表してもらいたいなあ」
との意見があった。
それに対し、私は、
「公表するということは、ものまねされるのは当たり前になるが、ものまねされて失敗されたら困ると考えている」
と答えた。
 
なにぶん、模型飛行機を楽しむことは、自由闊達に豊かな発想でアプローチすることで、より発展してゆく事はたしかであり、それに水を注すようなことはしたくない、と常々考えている。
そういった意味では、自分自身が考えて工作してきた、それらの分解式構造について紹介するのもやぶさかではないのが。
いろいろと考えてしまう。
 
やはり、心配なのは、「空中分解が発生する可能性が高い」ということなのだろう。
他人の失敗を自分が助長してしまうのを、自分自身が許すことができない、という心情が発生しているのだ。
やはり、紹介するには、実践して、問題のないところにたどり着いてから公表したい、という気持ちがあるのは確かだろう。

とはいっても、概念的なところについては、紹介しても構わないのでは?
と思い、以下に、分解構造の種別を分類してみた。
大別すると、以下の通りに考えている。
1)主翼分解構造
※主翼全体が分解する構造
・主翼が左右に分解する構造
※外翼が2分割となる構造(この場合、主翼全体が分解する構造と合わせて実施する事例が多い)
2)水平尾翼分解構造
※水平尾翼全体が分解する構造
・水平尾翼が左右に分解する構造
3)胴体分解構造
・主翼の前で分解する構造
・主翼の中間(ベルクランク台付近)で分解する構造
・主翼の後ろで分解する構造
(※がついている構造は、日本製の機体で存在している)
垂直尾翼に関しては、水平尾翼の分解構造にあわせて分解する、しない、となっている。
 
 
これらの分解方式については、私が過去に実際に見た機体で実施された構造になる。
全て、海外製の機体なのだが、一部、日本製の機体もある。
 
もともと分解式構造の必要性について、国内で問われたのは、有名なところでは、Uコン技術誌で紹介された、
佐々木庄司氏の「プリンスX-1」となるのであろう。
 
分解構造は、
※主翼全体が分解する構造
※水平尾翼全体が分解する構造
が採用されていた。
この前例により、国内でも、分解式、といえば、この構造、といった状態になってることは確かだろう。
 
機体の分解構造を梱包して箱に収める、それもできるだけコンパクトに、と考えると、
やはり、主翼の長さが邪魔になる。
といったところで、※外翼が2分割となる構造の機体も見受けられるようになった。
 
さらにコンパクトに、と考えると、
・主翼が左右に分解する構造
・水平尾翼が左右に分解する構造(水平尾翼は小さいので、水平尾翼全体が分解する構造、でも構わないと思うが)
・胴体分解構造(前、中央、後ろのいずれか)
が必須になってくる。
さらに、フラップも分解式、となってくるのだが。
 
ただ、それぞれの分解構造も、分解するようにすることで、以下の問題が発生する。
1)重量が増加する
2)強度が弱くなりやすい
3)耐久性の問題
4)組み立てたときの精度の確保の問題
 
飛行性能を劣化させずに、最小の重量増加で、充分な強度、耐久性、精度を確保する。
これは、なかなか至難な技で、大変なことなのは容易に気がつくとこりだろう。
 
とりあえず、私が実践して研究している方式は、※主翼全体が分解する構造、※水平尾翼全体が分解する構造は何機か工作して上記問題点を克服したが、
メインで研究しているのは、
・主翼が左右に分解する構造
・水平尾翼が左右に分解する構造
・主翼の前で分解する構造
となっている。
フラップの分解構造は、これからの実践テーマとなるのだが。
 
残念ながら、作成はしたものの、まだ充分な耐久性テストの成果、にまでは達成していない。
つまり、強度、耐久性については、充分に確認できていない、ということになり、公表は控えている。

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