今回は、BMT-20の水平飛行時の主翼の左右の揚力分布を仮想的に求める計算シートを用いて、主翼の左右の揚力が一致する長さの差を計算してみた。
BMT-20の内翼の長さは、図面では
内翼:胴体中央から458mm(リブ間隔49.6mm)
外翼:胴体中央から442mm(リブ間隔47.8mm)
指示されている。
その差、16mmとなっていた。
内翼:胴体中央から458mm(リブ間隔49.6mm)
外翼:胴体中央から442mm(リブ間隔47.8mm)
指示されている。
その差、16mmとなっていた。
一方、私の計算した計算シートの結果も16mmとなり、見事に一致した。
なお、この計算は、翼端板の面積は計算に入れていない。
翼端板が効率よく揚力を稼ぐ形状であれば、左右の主翼の長さの差は多少大きくしないといけない。(45クラスであと1cm程度長くしたほうが良い、という結果が出る)
BMT-20の場合、ちょん切って丸くしたような形状の翼端なので、揚力発生は、あまり期待できない。
それよりも、変に空気をかき混ぜない、といった意図があるように思われる。
「各種空力特性の考察 Uコンの左右の主翼の長さの違いの推移」
URL:http://blogs.yahoo.co.jp/jpn33f134043/26731368.html
URL:http://blogs.yahoo.co.jp/jpn33f134043/26731368.html
でも、左右の主翼の長さの差の推移について考察したが、BMT-25の場合は、
3)2.5cm程度の違い
に相当することになる。
3)2.5cm程度の違い
に相当することになる。
この、「水平飛行時の主翼の左右の揚力が一致する長さの差」というのは、実は私も好んでいる設計方針で、BMT-20も同様である、ということは、飛行がとても楽しみになった。
過去に、この方針に叶う機体を何機か作成して調整を行っているので、左右のフラップ面積の差も判明しており、調整は楽に終わる可能性が高い。
フルフラップの場合、内翼 48%~50%、外翼52%~50%程度の面積となるように工作すれば、ほぼ、満足できる飛行特性となる。
翼端錘は、工作誤差があるので、何gとなる、とは断定できない。
あくまでも、水平飛行、背面飛行でロール軸が傾かないように、また、ワイヤーテンションの具合が良好であるように、と2つの視点で調整すれば、コーナーターンは変に揺れずに綺麗に飛行してくれる。
あくまでも、水平飛行、背面飛行でロール軸が傾かないように、また、ワイヤーテンションの具合が良好であるように、と2つの視点で調整すれば、コーナーターンは変に揺れずに綺麗に飛行してくれる。
今回は、内翼のフラップの幅を、翼端に向かって狭くすることで、基本的な面積差を設け、外翼フラップに小さなタブをつけて微調整できるように工作するように考えている。
計算してみると、内翼のフラップの翼端側を35mmから30mmに狭くすると、
内翼:49.5%、外翼:50.5%となる。
これに、外翼フラップに小さなタブをつければ、目的とする飛行特性になってくるのでは?
と予想している。
内翼:49.5%、外翼:50.5%となる。
これに、外翼フラップに小さなタブをつければ、目的とする飛行特性になってくるのでは?
と予想している。
ちなみに、フラップの幅、というのは、翼型との相性があり、幅をむやみに広げると失速しやすくなる傾向が出てくる。
もちろん、程度の差はあるが、用心するに越したことはない。
もちろん、程度の差はあるが、用心するに越したことはない。
ただし、意図的にわずかにコーナーターンで外翼を失速気味にしたい、とか、ぎりぎりの線を狙う、とか、この辺は、様々な調整や設計の意図がある。
この辺は、設計者や飛行させる方々の好みになっていることは確かだろう。
この辺は、設計者や飛行させる方々の好みになっていることは確かだろう。
最近は、フラップの幅をいろいろと調整して、好みの飛行特性を求めて飛行させている方も多く見受けられる。
やはり、自分の機体は自分好みに仕上げて行きたい、という意思を感じられ、好感がもてる。
やはり、自分の機体は自分好みに仕上げて行きたい、という意思を感じられ、好感がもてる。