D級級検定にむけての各種練習機を紹介、工作してきたが、
ここにきて、若い頃にUコンを飛ばしていたが、家庭、仕事も落ち着いたので、Uコンを再開したい、とか、RC飛行機を楽しんでいたが、やはり、Uコンも楽しみたい、といった、いわゆる年齢を重ねた方々も多く増えていることはありがたいことに思う。
さて、私が、今まで練習機としてご紹介した機体は、以下のとおりとなる。
・オオカミ トレーナー 15クラス 入門機 水平飛行、風船割り向け(背面飛行も可能)
・スーパープライ 15クラス 背面飛行練習機、上級F2B練習機(飛ばしにくい機体で腕を磨くことに最適)
・スタントマシン 15クラス F2B向け本格的練習機
工作が簡単であること、充分な出力もあり、飛ばしやすいこと、修理しやすいこと、安いこと、市販キットが販売されていて、もしくは簡単に入手できる材料で工作できること、等、
練習機としての必要な要素はひととおり揃っている、優秀な機体ばかりなのだが。
ここにきて、あえてBMT-20を工作しよう、と考えたのは、
周回速度を多少でもゆったり飛行させて、確実なワイヤーテンションの元、忙しい思いをしないで操縦練習をできる練習機はないかな?と考えたことにある。
中年以上のおじさん(失礼、私も含めて)にとっては、周回速度が早いと、若い頃に比べて劣化してきている運動神経では、やはり、ちょっと辛い、と感じることもある。
そういったことで、エンジン排気量を大きくして無理なく出力に余裕を持たせることで、飛行速度を上げた分、ワイヤーを伸ばして、結果、周回速度を遅くして、しかもワイヤーテンションをしっかりと確保が可能となってくる。
スタントマシンでF2Bを実施するために、しっかりとしたワイヤーテンションを確保し、調整を行うと、周回秒数は約4.3秒~4.5秒程度となる。
周回秒数は、好みの要素の部分が大きいが、これ以上ゆっくりと飛行させるとなると、ワイヤーテンションの確保が困難になり、ワイヤーテンション確保を優先させると、周回秒数を早くするしかない。
では、大型エンジンを搭載することも可能なので25クラスまでのエンジンを搭載して、
という考え方もあるが、それなりに改造、調整が発生してくることも確かだろう。
(主翼をプランクする、エンジンをわずかにダウンスラストをつける等)
ということで、市販キットで15クラスよりも大型エンジンで良質な練習機の要素を持っている機体はなにだろう?と、いろいろ検討した結果、BMT-20にたどり着いたことになる。
構造は、胴体はプロフィール胴体、主翼はDQ MASTERと同様(プランクなし)、尾翼は単板、と簡単な構造で、工作は簡単で壊れにくい。
ただ、工作精度については、特に、エンジンスラストになるが、気をつけないと狂いやすいので注意が必要だろう。
空力やデザインについては、プロフィール胴体とはいえ、側面形は飛行機の形にできる。
また、胴体に側面積があるので、ある程度ワイヤーテンションの向上も図ることができる。
しかも、エンジンが大排気量で余裕があるので、向上した出力(飛行速度)でワイヤーを伸ばしても、ワイヤーテンションは確保しやすくなる。
かといって、35クラス以上の大型機は、墜落したときの精神的ダメージも大きい。
これら、いろいろ検討した結果、まさしく、おじさん入門練習機としての要素を充分に満たしていると思うのだが。
ちなみに、周回秒数だが、0.1秒異なるだけで、操縦感覚は大きく変化する。
今回は、4.6秒~4.7秒程度を目標に飛行させたいと考えている。
ちなみに、4.6秒~4.7秒は、45クラスの高速スタント機なみの周回秒数となる。
BMT-20は、指定エンジンが20~25となっており、少しでもワイヤーテンションを有利にするために25クラスのエンジンを選択することにした。
選んだエンジンは、BLODAK25となった。
スタントマシンでは、BLODAK15を使用したが、その扱いやすさ、ブレークインが容易であること、軽量であること、信頼性が高いこと、を引き継いでいることを期待して選択した。
ただ、BLODAK15は、高トルク型だが、BLODAK25はカタログで紹介されている適合プロペラが10×5ということで、多少高回転型なのかな?と受け止めている。
使用するプロペラは、今後検討が必要だが、3枚プロペラの8×6.5程度がよいかな?
と考えている。
ちなみに、キットの値段だが、
スタントマシン 4,000円(消費税別) POWERS調べ
BMT-20 9,800円(消費税別) POWERS調べ
となり、値段も倍で、お財布に多少余裕のある、おじさん価格となっている。