背面飛行・・・・・・
Uコンスタント機を自由に飛行させるには、是非ともクリアしたい、初心者の方々にとって、とても難しい演技パターンですね。
初心者の方が背面飛行をクリアするための機体の性能を取りまとめてみますと、
1)水平飛行、背面飛行、共に、同じ感覚で「浮く」と飛行させやすい。
これは、水平飛行では浮きがいいが、背面飛行では浮きが悪い、機体は操縦しにくい、
ということを表しています。
この辺は、よく言われるのは、「翼型が対称翼であること」と言われていますね。
比較されて語られる翼型の代表例は「クラークYタイプ」とも言われます。
ということを表しています。
この辺は、よく言われるのは、「翼型が対称翼であること」と言われていますね。
比較されて語られる翼型の代表例は「クラークYタイプ」とも言われます。
図で確認してみましょう。
緑線:クラークY 非対称翼 水平飛行練習機の代表的翼型
赤線:NACA0016 対称翼 小型機向け翼型の代表
見た目でわかるとおり、非対称翼は、上面が膨らみ、下面が平らにちかいですね。
一方、対称翼は、上面も下面も膨らんでいます。(だから、名称も、対称翼)
一方、対称翼は、上面も下面も膨らんでいます。(だから、名称も、対称翼)
背面飛行を練習するには、水平飛行同様に背面飛行でも、同じような浮き方をするほうが、違和感なく練習しやすいですね。
また、浮きを補助する「フラップ」も特に必要ないといえますね。
2)UP、DOWNの舵の切れが同様で、違和感が少ないこと
これも、背面飛行を操縦する上で大切なことです。
F2Bスタント機ほどシビアの切れ方を同じにするところまでは必要ない(調整が難しいため初心者では無理)ですが、ほぼ、同様に舵が切れる必要があるでしょう。
F2Bスタント機ほどシビアの切れ方を同じにするところまでは必要ない(調整が難しいため初心者では無理)ですが、ほぼ、同様に舵が切れる必要があるでしょう。
3)舵の利きが比較的穏やか
初心者の方は、舵の利きがピクピクな、ちょっとした舵の加減で飛行経路が変わるほど舵が切れる機体では、操縦は難しいことになります。
水平飛行では、ハンドルと機体位置の関係から、自動的に補正舵を打ってくれるので、かえって安定する場合もあるので、「水平飛行をしやすい」面もあるのですが、背面飛行では、逆に自動的に逆補正舵を勝手に打ってしまうことになります。
(ハンドルを縦に持って操縦する場合)
水平飛行では、ハンドルと機体位置の関係から、自動的に補正舵を打ってくれるので、かえって安定する場合もあるので、「水平飛行をしやすい」面もあるのですが、背面飛行では、逆に自動的に逆補正舵を勝手に打ってしまうことになります。
(ハンドルを縦に持って操縦する場合)
これでは、背面飛行に入れたとたんに、飛行機が地面に吸い込まれますね。
よって、背面飛行を成功させるためには、舵の利きが比較的穏やかな機体が好まれています。
写真は、翼型が対称翼でフラップがなく、舵が比較的穏やかに利いて背面飛行練習に向いている、現在市販されている代表的な練習機です。
KMCO オオカミ 翼型は対称翼でフラップがない。
舵は比較的穏やかで、工作も容易な初心者向け練習機
KMCO オオカミⅡ 翼型は対称翼でフラップがない。
胴体がプロフィール形式となっているので格好いい
背面飛行で地面に突っ込んでも、エンジンヘッドが地面に当たりにくい
舵は比較的穏やかで、工作も容易な初心者向け練習機
以下の写真は、私が背面飛行習得で用いた練習機
絶版となってしまった、清水模型から販売されていた「ブルースター」
翼型は特殊な対称翼でフラップがない。
舵の利き方はとても穏やかで素直だった。
ただ、8の字飛行を練習するのは、もう少し舵が利いたほうがよかったと思う。
背面飛行練習機と8の字飛行練習機は、求められる機体性能が異なっていることを実感した機体