により、主翼設計の見直しのガイドラインが決定したので、主翼、尾翼の平面形についての
設計見直しを行ってみた。
ポイントは
「主翼を1割増しで面積を増大させることで、全備重量を640gまで増大させても飛行性能を劣化させない」
ことを主眼に設計をリニューアルしたモノになる。
「主翼を1割増しで面積を増大させることで、全備重量を640gまで増大させても飛行性能を劣化させない」
ことを主眼に設計をリニューアルしたモノになる。
なお、搭載エンジンは、OS15LA、または、BLODAK15が対象となる。
もっとも、このエンジンは最近、私が入手して飛行させたエンジンで、昔のエンジンよりも2割増し程度のエンジン出力になっているな、と実感したエンジンになる。
(すみません、ENYA15は、まだ、使用したことがありませんので、私にとって性能は未知です。)
もっとも、このエンジンは最近、私が入手して飛行させたエンジンで、昔のエンジンよりも2割増し程度のエンジン出力になっているな、と実感したエンジンになる。
(すみません、ENYA15は、まだ、使用したことがありませんので、私にとって性能は未知です。)
仮に、エンジン出力が足りなければ、多少のキャブレター拡大で、なんとか追いつくのではないのか?
と考えられる範疇となっている。
実際の確認は、飛行させてからでないと判明しないのであるが・・・・
黒線がオリジナル設計 青線はオリジナル設計の解析情報
ピンク線が改造設計、解析情報となる。
ピンク線が改造設計、解析情報となる。
今回は、あえて楕円翼を採用した。
図面はプリンターで印刷してなんとかなるだろう。
切り出しはカッターで行うので、これも何とかなるだろう。
ちょっと大変になるけどね、という欠点はあるものの、
肝心の空力特性は改善され、強度分布を改善されるだろう、という目論見になる。
図面はプリンターで印刷してなんとかなるだろう。
切り出しはカッターで行うので、これも何とかなるだろう。
ちょっと大変になるけどね、という欠点はあるものの、
肝心の空力特性は改善され、強度分布を改善されるだろう、という目論見になる。
以下、主翼の緒元について比較してみた。
重心位置: 19% -> 20% (1%下げた)
主翼面積: 14.05dm2 -> 15.5dm (約1割増し)
平均翼弦長: 198.5mm -> 210mm
アスペクト比: 3.7 -> 3.5 (理想に近づけた)
フラップ面積: 2.52dm2 -> 3.34dm2 (17.4%から21.5%に増大)
尾翼面積: 3.45dm2 -> 3.8dm2 (約1割ちょい増し)
尾翼割合: 24% -> 24% (変化なし)
テールモーメント:2.08 -> 2.08 (変化なし)
主翼面積: 14.05dm2 -> 15.5dm (約1割増し)
平均翼弦長: 198.5mm -> 210mm
アスペクト比: 3.7 -> 3.5 (理想に近づけた)
フラップ面積: 2.52dm2 -> 3.34dm2 (17.4%から21.5%に増大)
尾翼面積: 3.45dm2 -> 3.8dm2 (約1割ちょい増し)
尾翼割合: 24% -> 24% (変化なし)
テールモーメント:2.08 -> 2.08 (変化なし)
ポイントは、以下の通り。
・主翼は、楕円翼とし、空力的改善、強度分布の改善をおこなった。
・楕円翼にすることで、平均翼弦長を長めにでき、胴体の前後バランスの改善を行った。
・楕円翼にすることで、フラップ面積増大をはかり、ベニア素材の面積を相対的に小さくでき、軽量化を図った。
・楕円翼にすることで、平均翼弦長を長めにでき、胴体の前後バランスの改善を行った。
・楕円翼にすることで、フラップ面積増大をはかり、ベニア素材の面積を相対的に小さくでき、軽量化を図った。
・フラップ面積の増大は、翼面加重が増大した場合の空力的補佐を目的としたもの。
特に薄翼単板翼型の場合、キャンバー増大は、特に揚力増加に効き目がある。
この辺は、水平尾翼の設計経験から妥当であろうと判断した。
それでも、スタント機としては常識的な範囲(15%~22%)に収めた。
・楕円翼にすることで、相対的に低アスペクトが実現でき、設計者の方が唱えていた「宙返りで反らなくなるアスペクトレシオ3.5」を実現した。
・楕円翼にすることで、相対的に低アスペクトが実現でき、設計者の方が唱えていた「宙返りで反らなくなるアスペクトレシオ3.5」を実現した。
・アスペクトレシオを下げることで、材料となるラワンベニアが薄くなった(2.7mm->2.5mm)ことによる強度不安を多少でも解決できる方向とした。
・フラップ面積増大に伴い、基本設計の重心位置を1%下げて対応した。(飛行で微調整必要)
・尾翼は、オリジナル設計の尾翼容積を尊重するが、フラップ増大に伴い、1割+αの面積増大(特にスタビライザーを増大)させた。
・フラップ面積増大に伴い、基本設計の重心位置を1%下げて対応した。(飛行で微調整必要)
・尾翼は、オリジナル設計の尾翼容積を尊重するが、フラップ増大に伴い、1割+αの面積増大(特にスタビライザーを増大)させた。
なお、気になる記述は、「モーメントの関係で3.8とした」とありますが、
これは、多分ですが、平均翼弦長を短くして、胴体後部の長さを短くすることが可能になり、
その分、重たい胴体材料を省略できる、と考えたのかもしれません。
もし、そうだとすると、そこまでして軽量化に努めたんだなあ、と感心するしだいですね。
(結局、改造版では、水平飛行が後ろに下がっている)
これは、多分ですが、平均翼弦長を短くして、胴体後部の長さを短くすることが可能になり、
その分、重たい胴体材料を省略できる、と考えたのかもしれません。
もし、そうだとすると、そこまでして軽量化に努めたんだなあ、と感心するしだいですね。
(結局、改造版では、水平飛行が後ろに下がっている)
今回は、重量に余裕があるので、これでOKとしましょうかね。
なお、胴体設計は、これからになる。
主要な重量物の配置が決まったので、重量分布設計を行い、設計重心位置になるように構造物の配置を行うことになる。
当然、余計な調整錘を排除することを目標とし、各種空力設計は犠牲にしない、ということが可能かどうか?の検討を行う必要がある。
ところで、楕円翼の設計、作図はとても難しかった(特に平均翼弦長の計算が大変です)のですが、楕円翼 空力平均翼弦電卓を見つけることができました。
このツールのおかげで、思い切って楕円翼の設計を採用する意欲がわきました。
まあ、板から切り出すので、工作は比較的簡単でしょうからね。
このツールのおかげで、思い切って楕円翼の設計を採用する意欲がわきました。
まあ、板から切り出すので、工作は比較的簡単でしょうからね。
写真は、楕円翼 空力平均翼弦電卓の画面
(アスペクト比の計算は、私が計算式を埋め込みました。)
(アスペクト比の計算は、私が計算式を埋め込みました。)
室蘭工業大学 航空研究会 楕円翼 空力平均翼弦電卓のダウンロードサイト
https://sites.google.com/site/enteskywizard/home
航研電卓->楕円翼 空力平均翼弦電卓 をクリック
https://sites.google.com/site/enteskywizard/home
航研電卓->楕円翼 空力平均翼弦電卓 をクリック
追伸;今回、楕円翼 空力平均翼弦電卓のサイトを直リンクするにあたり
室蘭工業大学 航空研究会 様からの、快い承諾をいただけました。
ご協力、ありがとうございました。