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15クラス練習機を作ろう 壊れにくい練習機の構想

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私の体験した15クラスの練習機で、もっとも壊れにくい練習機は、「スーパープライ」だった。
 
主翼が、ベニア板そのものなので、墜落させても、まず、壊れることはない。
しかし、墜落させると、マウントや胴体はポッキリ折れるし、尾翼は取り付け台から割れて壊れてしまう。

ここで、飛行場でのその場での修理は、尾翼については簡単に直るが、さすがにマウントや胴体が折れると直しようがない。
正確に接着しきれないことや、直角にポッキリでは、イモヅケ接着では強度が持たないことになる。
 
 
ということで、当時、いろいろ考えて、胴体を根本的に見直した覚えがある。
一度は、元設計どおりに組み立て飛行させることが大前提となるが、そこから発生した各種トラブルに対しては、様々な改善を行って進化させることは、大切に思う。
 
そこで、設計者に敬意を払った上で、改造して作り直すことにした。
 
飛びに必要な要素は、実際に飛ばしたことである程度は判明している。
改造を加えることは、飛行性能はできるだけ劣化させずに、目的に従った各種工夫で実施することになる。
 
当時、実施したことは、胴体のプロフィール化だった。
 
プロフィール胴体は、練習機としての様々なメリットがあった。
・墜落に対してのマウントポッキリをかなり防ぎやすい。
・墜落に対しての胴体ポッキリもかなり防ぎやすい。
・尾翼の取り付け強度が上がり、フラッター等の対策が行いやすい。
・胴体の工作難易度、手間は、それほど変わらない。
・エンジンが外向きになるので、翼端錘を減らすことができる。
・正立のエンジンの取り扱いやすさと比較して、それほど難易度が上がらない。
・正立と同様、エンジンコンディションを維持しやすい。
・燃料タンク位置調整を実施しやすい。
・側面積があるので、ワイヤーテンションを保つ効果がプラスされる。
・飛ばしていて、実機感を感じることができるので、楽しい(まあ、操縦技術習得段階では、どうでもよいこと、になるのか?)
現代でも、練習機として選択される機体で、プロフィールを選択される方が多いことからも、納得できるところだろう。
 
ただし、欠点は、多少、重量が増えてしまうことだった。
スーパープライは、重量増加に伴う飛行性能劣化が著しく発生しやすい傾向があるが、当時のプロフィール胴体スーパープライ、は、一応全うには飛行していた記憶がある。
ただし、全備重量は計測していないので、なんともいえないのだが。
 
ということで、今更ながら、スーパープライをプロフィール化するための改造設計を行ってみたいと思う。
現代の実情としては、まず、主翼の材料である、2.7mmラワンベニア、というものが手に入らなくなっていた。
代わりに、2.5mmラワンベニアは入手可能となっている。
また、エンジン出力は、当時のエンジンに比べ、かなり出力が増大している。
増大した出力は、強度の弱い部分に対して、様々な悪さが出てくるものだ。
 
そういった、スーパープライの製作運用事情を考えると、基本的な設計を尊重して、実情に合わせた設計のやり直しを行うほうがよいのでは?
 
と考えるようになった。
 
 
 

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