15クラス練習機を作ろう　分析　その１

私が過去に経験した15クラス練習機は、様々だったのですが、そのうち、成功したものを分類してみたいと思います。

 

まず、大切に思うのは、練習で消化したい演技科目は、段階的に難易度を上げてゆくこと、と、その演技科目を消化するうえで、その時点の技量で飛ばしやすい機体を選択すること、になると思います。

 

演技科目は、第3種、第2種、第1種と大雑把に分類されますが、機体の性能や特性、腕前の上達段階から考え直すと、もっと、細かく演技パターン単位（離陸、宙返り、水平飛行等）で分類したほうが実態に合うように思います。

 

では、私の初心者時代の経験から、難易度ごとに考えて分類してみますと、以下のとおりになります。

 

１）離陸、高い高度での水平飛行、着陸
２）高い高度からの無理やり宙返りと緩やかなウイングオーバー
３）規定高度の水平飛行
４）大きな宙返りと高い高度での背面飛行と大きな逆宙返り
５）規定高度の背面飛行
６）∞横八の字（風下を過ぎてから宙返り、下向き45度になったらDOWNで逆宙返り）
７）横８の字（風下手前で宙返り後、逆宙返りに入れる、∞よりも難易度UP)
８）四角宙返り、逆四角宙返り
９）三角宙返り
１０）縦８の字、アワーグラス
１１）頭上8の字
１２）四葉のクローバー

 

 

FAI F2Bを消化できる本格的な性能の機体であれば、これらのフライトは、全て実施できます。
ところが、墜落等のトラブルには弱く、一瞬でバラバラ（本当に粉々になる）になりますし、
その後の練習が中断してしまいがちになります。

そのために、ある程度の性能低下を目をつぶって、重くなっても良いので丈夫にし、かつ、工作も簡単になるようにしているのが、練習機の必須要素となりますね。

 

丈夫にする＝重くなる、ということは、性能劣化を招きます。
また、操縦技術が向上していく段階で、必要な性能も変化してきます。

これらの組み合わせを考え、「今すべきことはなになの？必要な性能（機体）は何なの？」
と考えないといけませんね。

 

強度と性能のバランスを高度な次元で両立させる、しかも、構造が簡単で、となると、
やはり、現行キットでは、KMCOスタントマシン、となるでしょう。

 

また落としても壊れない、修理しやすい、ことをもっと重視すると、自作になりますが、スーパープライになると思います。

 

 

しかし、今回は、さらに、「なにか」を考えて掘り起こさないといけません。
きめ細かく、練習機として必要な要素、を考えて見ます。

 

 

私の初心者時代の経験では、上記１）～12）までのパターンのうち、習得に時間がかかった壁がいくつかありました。
３）と４）と５）と７）になります。

 

これは、明らかに、飛行機に求められる性能の分岐点となっており、操縦感覚が新たに追加して習得していかないといけないポイント、となっていました。

私は、初心者時代は、運動神経が鈍く、勘が鋭くなく、緊張する、タイプだったようで、
苦労しましたが、Uコンで鍛えたおかげで、一応、全うな状態になれたように思います。

 

 

これから順番に、各パターンごとに求められる機体の性能について考えて見ましょう。

 

さて、１）に関して求められる性能は、
浮くこと、穏やかに滑空すること、穏やかな舵が利くこと、充分なワイヤーテンションが発生すること等、となります。
背面飛行は行わないので、翼型は、クラークYタイプでよく、対称翼は必要ない。
また離着陸では、機体がひっくり返りにくい脚配置がよい、ということになります。

この段階では、Uコン超初心者ですから、目が回る、エンジンがかけられない、etcetc

を体験する時期で、ある意味、一番苦労する時期かもしれませんが、飛んだときの喜びもひとしおの時期ですね。

 

２）に関しては、無理やり宙返りを行いますから、ある程度の舵はきれないといけませんね。
それも、UPの舵は特に、ということになります。

 

 

１）２）のフライトパターンを消化するのに最適な性能の機体は？

と考えると、現行のキットでは、KMCOトレーナー機 O'kami 15
が最適、ということになると思います。

Uコンを入門する方は、まず体験したほうがよいと思います。

 

KMCOトレーナー機 O'kami 15　は、現時点では飛ばしていないのでわかりませんが、間違いないと思います。

今後、飛行体験を行うようにしてみたいと思います。

 

 

以後、順を追って考察してみましょう。