KMCO 戦闘機シリーズで楽しむ　エアラコブラP-39工作ポイント検討

キットそのままを忠実に工作する、という基本方針だが、エンジン回転に関わるところは手を抜かないほうがいいだろう。
材料は、変形や歪みが発生していない限り、そのまま活用するものとする。
また、飛行性能に関わるところで、外形が変更しない範囲での微調整は行おうと考えている。

 

 

以下、検討したことを記述する。

 

１)マウントプレートは使用しないこととしよう。
いつもは、エンジンはマウントプレートを用いて、精度高く、丈夫になるように工作するのだが、今回は、マウント材をそのまま活用して工作することにした。
それほど回数を飛ばすわけではないし、マウントにエンジンが多少食い込んでもおおめに見ることにする。
気になるマウントの平面精度だが、コの字型のマウントで精度が高く、強度も高い。
多少の精度の狂いも、金属よりもはるかに柔らかいので、適度に食い込んでくれるので問題ないとみなして、そのまま活用することとしよう。
エンジンの取り付けビスは、思い切って簡素化してタッピングスクリューで止めることとしよう。
一応、実績もあり、問題がないようなので。

 

２）燃料タンクの配置について
OS15LAは、背面で燃料をかぶりやすい傾向があるようだ。
よって、背面飛行時に多少燃料タンクが下がっていたほうが良い。
経験では2ｍｍ程度で補正できるので、実質的に燃料タンクは2ｍｍ上げることになる。

Blodak15では、燃料タンクは逆に2ｍｍ下げたほうが良かったのは、先日のスタントマシンで判明したところだ。

エンジンにより癖があり、多少スプレーバーの高さのオフセット量が発生するのは仕方のないところだ。
基本は、スプレーバーの高さと燃料タンクの中心（ユニフローパイプの場合は、その先端）の高さを一致させることになるのだが。

小型機の場合、燃料タンクは組み込んでしまうために、後で位置調整はやりにくい。
この辺は、経験を信じて最適な位置と思われる箇所に燃料タンクを組み込んでおくのが得策だろう。

あと、燃料タンクのヨーイング軸方向の傾きが、ほとんどつけれない。
胴枠の幅が少ないためだ。
この辺は、側板に多少燃料タンクを食い込ませても傾きを確保することにしよう。

 

３）燃料タンクの容量
キット付属のタンクは、KMCOタンク15（35CC）だが、さすがに容量は少なすぎる。
せめて45CC以上は欲しいところだ。
第2種を飛行させるのであれば、KMCOスタントタンク50CCが丁度よいだろう。
ということで物色したが、丁度良いタンクがない。
仕方ないので、スタントマシンと同様のKMCO60CCタンクをユニフロー配管を追加して工作することにした。
うーん、これではF2Bも実施できる容量になるが、まあ、いいか。

 

４）脚の位置
エアラコブラP-39は3車輪となる。
3車輪の場合は、スムーズな離着陸のための脚の配置のセオリーがあるが、エアラコブラP-39に関しては、問題があるように思われる。
メインギアのタイヤ位置が、重心位置の多少後方が基本だが、明らかに後ろすぎる。
この辺は、ご愛嬌、ということで、そのまま工作することにして様子を見ることとしよう。

 

５）側板がベニアで重量が重い、が、そのままとする。
軽量化のために、側板ベニアを肉抜きすることは考えられるが、今回は、素直に肉抜きせずに工作する。
フェニックスで肉抜きを行ったことがあったが、重心位置が前になりすぎる傾向があり、肉抜き穴を塞ぐ被覆も必要になり、工作が面倒になるだけだった。
ここは、簡単にサクッと作ることにする。

 

６）ラダーオフセット
キットでは5度程度設定することになっているが、ここは、それほど必要ないと思われる。
エンジン出力が大きくなっているので、その分、飛行姿勢を崩す可能性が低い。
2度程度の設定として、その分、機体が真っ直ぐ抵抗なく飛行させたほうが有利になるだろう。

 

７）重心位置
重心位置は、調整の要になる。
キット指定の重心位置と、自分の好みの重心位置とは異なる場合もありえる。
この辺は、飛ばしやすさに大きく影響するところなので、設計重心位置は参考とするものとしよう。
それに伴い、ラインガイド位置も変わってくるので、調整式とすることにしよう。

 

８）リンケージ
リンケージは、できるだけキットパーツのものを用いて工作することとしよう。
ただし、飛行させてみて、舵角等は変更する可能性はありえるが、好みのフライトとさせるためには、しかたないところだろう。

９）翼端錘
飛行性能の調整のため、調整する可能性はあるが、キット指定どおりで、ほぼ、問題ないだろう。

あとは、工作に関して特に変更するところはないだろう。