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スタントマシンで強風対策 その22 出力調整 その2

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エンジンを始動してエンジンの回転具合を確認しながらニードル調整を行います。
この時点の燃圧について数値化してみましょう。
 
ユニフロー配管でマフラープレッシャーを取っている場合でのニードル調整を行う方法は、機首を上向きにしてニードルを絞っていく、4サイクル運転から2サイクル運転になり、そこから数コマ絞り、エンジン音と機体の重さの具合を確認します。
次に、機体を水平に戻し、エンジンの回転の下がり具合、回転変化を確認します。
このとき、実際に飛行したときと同様の回転音、回転変化となるのが理想的になります。
機首を上に向けたときは、機体が上昇している状態、機首を水平にしたときは水平飛行の状態、上向きから水平にしたときのエンジン回転変化は、飛行で姿勢変化したときの回転変化と同じ状態、となるのがとてもわかりやすいですね。
ちなみに、この方法は、あくまでも、「ユニフロー配管でマフラープレッシャーを取っている場合」になります。
他の配管方法では、機首を上げてニードル調整を行うとストールするくらいニードルを絞らないとうまく飛行しない、等の場合もあるので注意が必要です。
 
あと、このエンジン調整方法は、Uコン技術誌で古くから紹介されている方法です。
今更ながら、基本に戻って立ち返り、経験と考察を積み重ねていることになります。
ここにたどり着いた先輩の方々を尊敬してしまいますね。

ご存知の通り、最適なニードル位置というのは、天候、その他、各種条件で微妙に変化します。
飛行させる直前で、現象として認識することができ、調整できるチャンスがあれば、それに越したことはありません。
最近は、タコメーターを用いてニードル調整を行うことも精度高くなりましたが、しかし、最初に最適ニードルを見つけ出すには、なんども調整と飛行を繰り返し、見つけ出すしかありません。
そういった意味では、機首を上向きにしてニードル調整する方法は、飛行回数を減らして最適なニードル設定を見つけ出す有力な手段となりますね。
また、天候等の変化にも対応しやすい方法と思われます。
 
もう一つ、上向きのエンジン回転数が飛行に充分な推力であるかどうかの確認を行いやすいメリットもあります。
上向きでプロペラが回っていますから、必然的に機体は上方に引っ張られ軽く、いや上昇しようとします。
この力加減は、機体を持っている腕に伝わりますからわかりやすいですね。
このときの力加減ですが、具体的に数字で表現すると、
機体の重量の1.2倍以上の推力であれば快適に飛行させることができる、と経験から割り出しています。
この数値は、電動RCアクロ機で計測した数値です。
電動の場合は、室内で簡単に静止推力計測ができますからね。
静止推力が機体重量の1倍では、垂直に上昇するには不足してます。
結局、静止推力が機体重量の1.2倍以上で垂直上昇することを確認しています。
もっとも、エンジン機のUコンでの静止推力は具体的に計測していませんから、目安としているだけですがね。
Uコンはワイヤー等の抵抗もあるから、1.2倍でも足りないかもしれませんがね。
 
で、私のスタントマシンで、この調整方法でニードル調整するのですが、飛行を開始すると、明らかにニードルを絞りすぎた飛行となってしまったのです。
(何度も飛ばして、ようやっと気がついてきたのですがね)
飛行場では、とにかく飛行させることを優先しますから、最適ニードルを見つけ出すためにジタバタするわけです。
 
地上での回転具合と飛行での回転具合の差を埋めるべく、地上でのエンジン回転音を覚え、調整し、四苦八苦するのですが、どうにもうまくいかない。
結局、地上でのニードル設定の確認した状態でフライトもそのまま再現するのがシンプルでわかりやすい、と考えるに至りました。
 
ここで、地上でのニードル設定時の燃圧変化と、飛行後の燃圧変化を一致させるためには、燃料タンクの位置を調整して最適化する、という方法にたどり着いたわけですね。
 
で、最適な燃料タンクの位置を見つけ出すには、各姿勢での燃圧変化を推測するしかありません。
それを理解するために、CADで図面を引き、寸法を出しました。
続く

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