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スタントマシンで強風対策 その11 ラインガイドの工夫と、さりげない強風対策

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写真は、スタントマシン向けに作成したラインガイドです。
細いピアノ線を曲げて加工し、3mmネジ2箇所で固定しています。
前後に移動させて固定できるようになっています。
 
 
で、本来、スタントマシンのラインガイドは、2個のヒートンをねじ込む方式なのですが、
なぜ?変更したのか?
ですが・・・・・
 
完成したスタントマシンを鴨居に取り付けたヒートンにリードワイヤーを取り付けて吊り下げてみたところ・・・
機体の傾きを見たわけです。
 
このとき、機体のヨーイング軸方向では、約3~4度、機首が下に傾くように、
また、ローリング軸方向では、垂直になるようにするのが、基本的な初期設定になります。
 
実際の飛行では、ワイヤーは風にたなびき、機体のヨーイング軸方向に約3~4度傾く方向になります。
そこで、ラインガイドを多少後方にすることで、機体は円周接線方向で飛行することになります。
 
RC飛行機で、ラダーを操作して、ヨーイング軸を傾けて飛行させると体感できるですが、
(真っ直ぐ飛行させるために、わずかにエルロンの当て舵を入れますがね)
明らかに機体の抵抗が増大していることがわかります。
機首を真っ直ぐ風向きに正対させるのは、一番抵抗が小さいことがわかりますし、
わずかにヨーイング軸を傾けるだけで、機速は減速し、抵抗が予想よりも増大することが実感できますね。
 
ローリング方向は、ラインガイドの位置と重心位置を結んだ直線で機体の傾きが決定します。
もちろん、翼がねじれていない、翼端錘が最適、左右の翼面積の差が最適、という前提になりますがね。
 
 
ということで、飛行時とできるだけ似た環境にして計測する方法が、
「鴨居に取り付けたヒートンにリードワイヤーを取り付けて吊り下げる」
ことになります。
その結果、キット付属のヒートンでは、明らかにローリング軸方向に傾いてしまいました。
上下重心位置が低いようです。
ここは、無理に上下重心位置を調整せずに、そのままとし、ラインガイドの高さを調整することにしました。
 
もちろん、上下重心位置は飛行させて最適な位置を見つけ出しますが、スタントマシンの設計はしっかりしていますし、正確に工作しているので、問題ないでしょう。
仮に、上下重心位置を調整した場合は、もう一度ラインガイド位置は調整し直しますがね。
 
重心位置は、どちらかというと前後移動させて調整することのほうが多いですね。
よって、調整式ラインガイドは前後にスライドさせる構造が多いわけです。
 
で、キット付属のヒートンでは上下重心位置が高い場合は調整できますが、低い場合は調整が無理です。
ということで、写真の構造で作成したわけです。
 
 
ちなみに、ラインガイド位置の不具合は、特に強風が吹いたときに、機体の飛びに大きく影響がでます。
ラインガイド位置の不具合は、傾いて飛行させることになるので、風に煽られやすい、機速が伸びない、上昇が鈍い、ラインが弛みやすい、などの現象がでてくるので、結局、「風に弱い」飛行機になってしまいますね。
 
機体の強風対策は、設計で対策する以前に、調整でベストな状態をきちんと行う、ことも大切なわけです。
あと、飛行させないで「鴨居に取り付けたヒートンにリードワイヤーを取り付けて吊り下げる」調整をしっかり行っておくことで、飛行させた際に発生したロール軸の傾きについては、翼端錘なのか、機体の捻れなのか、に問題を絞り込むことができるわけです。
この切り分けができることは、調整時間短縮にとても有効です。

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