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ちょっと一服 その2 軽量化と強度確保のせめぎあいと危うさ

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(写真はKMCOグラマンの主翼中央補強材と主翼に組み込んだ状況)
 
機体の軽量化は、はっきり言って難しいものだ。
工作時に、「これでよかろう」と懸命に手間をかけて軽量化しても、実際に飛ばしてみるまでその強度が充分であるかどうかわからないものだ。

機体の飛行状態でも、必要な強度が変わることもありえる。
私も初心者のころは、よく機体を墜落させたりしていた。
そのころは、完全な墜落で機体が壊れるのはしかたないにしても、多少ラフな接地程度では機体は壊れてもらいたくないな、なんて考えて、強度配分を考えて作成したものだ。
KMCOのグラマンは、そう言った思いで作成している。(コンバット仕様なので(笑))
主翼の布ヒンジは、全面に渡って貼り付けているし、主翼中央部のベルクランクマウントの10×10ヒノキは内翼から外翼に渡ってテーパー状に削って接着している。
(ちなみに、キットでは、内翼のリブの間にだけ接着されている)
キットのオリジナルどおりの短いベルクランクマウントでは、ラフな接地で内翼が胴体の付け根からスパーがちぎれてしまった経験があった。
良く考えると、内翼のスパーの付け根に応力が集中しやすい形状になっていることが良く分かる。
当時の初心者向けキットは、こういったことにも対処した構造のキットもあって、その中に、現在の主翼補強につながる構造のキットがあったことを覚えている。
 
さて、上達してきて機体を落とさなくなると、今度は機体の重量軽減による性能確保と強度のバランスを考えるようになる。
このような機体は、当然、ラフな扱い、接地では、大きくダメージが出る。ましてや墜落では木っ端微塵となる。
(本当に粉々になります。墜落で主翼が付け根からポッキリなんてのは、まだまだ強度分布が甘い証拠ですね(笑))
とうぜん、そのような扱いをしないことが大前提だ。
 
最近、ベテランの友人とお話ししたときに、「分解式の機体を作成しているようだけど、重量増加はどうでしたか?」と尋ねると、私の予想した重量増加の倍程度の重量が増えたとのこと。
本人曰く「2000回のフライトに耐える構造を考えて作成すると、補強材がどうしても増えてしまった。今後はもっと構造を考え直して2000回フライトに耐える軽量化構造を考えてゆかないと」とのこと。
彼は、数年で実際に2000回のフライトを消化することを実践している。
今後の機体開発にとても期待してゆきたいと思う。
 
私のブログで軽量化の工夫や分解式構造の紹介はしているが、実用できるレベルかどうかは、はっきり言って「わからない」(笑)
私も2000回のフライトに耐えることに期待を込めて分解構造の機体を何機か作成してきているが、はたして「2000回のフライトに耐えるかどうか」は不明だ。
実際に2000回飛ばさないとわからないからね(笑)

とりあえず、「大丈夫かどうかわからない」と受け止めてもらいたい。
それでも、自分では「大丈夫だろう」とは考えているが、人にオススメできるレベルではないことは受け止めておいてもらいたい。
あくまでも、工作のひとつのヒントと受け止めてもらって、あくまでもご自身で納得の行く工作を進めてもらいたい。
 

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