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エンジンをなんとかしよう その3 プラグの熱価について

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プラグの熱価については、各メーカー毎にカタログやホームページにて紹介されているのは皆さんご存知のことと思います。
ホームページのURLは、以下の通りとなります。(OSとENYAについてのみ)
OSカタログ http://www.os-engines.co.jp/catalog_j/plug.pdf
ENYA HP http://www.enya-engine.com/plug_J.html
 
ただ、ユーザーの立場からすると、もう少しHOT(COLD)にしたいのだが、どうしたらよいのか?
という切ないニーズがあることは確かで、メーカーを跨って熱価を知りたい、と考えても、メーカーが責任を持って公表することもできませんし、JIS規格等でも定まっているわけではありません。
同一メーカーのプラグでしたら、メーカーが責任をもって情報公開されていますがね。
ということで、あくまでもユーザーが使用した立場で、「このような順番になっているのでは?」という参考情報として検討してご紹介するものといたします、
また、プラグの熱価の順番については、メーカーが公表していること、経験上明らかなもの、評判に従って根拠を明確にして順番に並べてみました。
また、プラグの性能を現す指針の一つとして 「熱価」を取り上げているだけで、その他の要素(たとえば耐久性や癖等)については省略していますので、よろしくお願いいたします。
 
HOT
OS  No6(旧称A3)   経験により把握
OS  No7      評判により把握
ENYA No3      メーカー公表
OS  No8      評判により把握
ENYA No4      メーカー公表
OS  No10(旧称A5)  評判により把握
COLD
 
その他、海外のプラグについても、同様に比較してみたいところですが、やり切れていません。
 
メーカー毎の熱価の順番は公表されています。
その順番には間違いがないことは確かでしょうが、では、メーカーが異なっているところではどうなのか?
ということで、わかりやすくするために、私なりに独断と偏見でENYAプラグのNo3、No4を基準にOSプラグの順番を並べてみました。
 
 
古くからUコンスタント機で採用されているプラグは、ENYA No3、OS No8が代表的なところでしょう。
私の狭い経験では、ほぼ、この2つのプラグで使用して満足な結果を得られていることは確かです。
また、OS No7については、最近発売されたプラグであり、Uコンでも使用してみたいところです。
なお、使用条件によっては、よりHOTなプラグ、よりCOLDなプラグのほうがマッチする場合もあります。
一応、使用条件として明らかにすると
燃料タンクの方式:チキンホッパータンクでマフラープレッシャーを採用している
マフラー;一般的なマフラー(パイプではない)
回転数:7000rpm~10000rpm程度の範囲
エンジン:09~60
プロペラ:一般的なUコンスタント機向けの評判のよいプロペラ
圧縮比:ノーマルの状態
といったところでしょうか。
 OS No6とENYA No3については、同一エンジンでプラグを交換し、具体的な経験により、HOT、COLDの順番を把握しました。
現象としては、以下の通りです。
 
使用エンジンはOS15LA で、機体はフェニックス1号機 エンジンの使用条件は、先ほどご紹介した使用条件になります。
最初は、OS15LAエンジンで標準についてきたOS No6(旧称A3)を用いて飛行させていました。
飛行させると、飛行の後半で徐々にエンジンの回転が高くなってくるのがエンジン音と周回速度からわかります。
要するに飛行後半になるほどエンジンが焼けてくる現象が認識されたわけです。
そこで、ENYA No3のプラグに交換すると、後半にエンジンが焼けてくる現象がなくなり、常に一定回転で飛行するようになりました。
このことから、OS No6(旧称A3)は、明らかにENYA No3よりもHOTになっている、と判断しました。
 
ここで、素朴な疑問ですが、
OS15LAエンジンで標準でついてきたOS No6(旧称A3)では、なぜ?今回の使用条件では通用しなかったのか?
ですが、これは仕方ありません。
メーカーが「Uコン向けに完全に最適化して製品を出荷しているわけではない」
ということです。
使用条件に従って適切に対応するのは、あくまでもユーザー責任であり、ユーザー側でいろいろ工夫することで使用できるようにしていくにがセオリーであると考えられます。
ここが、模型飛行機を楽しむためのルール(自己責任)であり、醍醐味であるということができるのでしょう。
 
なお、プラグの銘柄はあくまでも銘柄であって、手に入れて使用したものが全て同一の性能を発揮するのかどうか?
については、メーカーは、「できるだけ努力をしている」というところになります。
工業製品ですから、製品のバラツキはあります。
メーカーは、できるだけ同一品質にするように努力していることはたしかですからね。
プラグの相性が合わない場合、ユーザーは、そのかわりに安い金額で別のプラグを購入、交換することがいくらでもできます。
(安いというのは、販売価格が安くなるわけではなく、販売価格自体が消耗品として安い価格設定になっている、ということです。)
これしかない、といった状況でないことは、とてもありがたいと思いますね。
(戦時中は、交換パーツが少なく、ゼロ戦等の運用で苦労されたお話を聞いたことがあります。その方々の苦労を思うと、現在は天国ですよね)
 
工業製品としても品質のバラツキと、期待した性能が発揮されない、というギャップは、使うユーザーがカバーする努力が必要になります。
このへんの気持ちは、特に競技会へ参加すると明確に味わうことができます。
競技会では一発勝負になりますから、逃げることができません。
プラグを新品に交換して、いきなり競技会でフライトさせてエンジン回転がまずく失敗する、なんてことを経験することもあるでしょう。
まさか、飛行中に、プラグの具合が悪いので交換する、なんてことはできませんからね。
 
ということで、競技会に参加しているベテランの方々があたりまえに実施していることは、
必ず一度使用して機能を評価したもののみを競技会で使用するように勤める、という努力です。
 
特に、燃料、プラグ、に関しては私も実践しているところです。
新品プラグに交換したら、必ず競技フライト前に試運転して確認を行う。
燃料については、競技会でいきなり新品の缶を空けて使用することなく、必ず競技フライト前に試運転して確認を行う。
このようなちょっとした気遣いと努力が、大切なところなんでしょうね。
とはいっても、不幸にして一発勝負をしないといけない場面もあるでしょうがね(笑)
 
プラグの熱価の順番については、私のつたない経験と評判に基づいて並べています。
よって責任を取ることはできませんが、参考にしていただければ幸いです。
また、なにか、プラグの熱価の順番について判明する事象を経験されたら、ぜひ、コメント等をいただけると幸いです。
また、この記事を書くにあたって、メーカーのユーザー問い合わせ対応とユーザーの方々の協力に対し、感謝を述べたいと思います。

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