写真は、SH4Bの重量分布を予想するための簡単に作成した図面です。
重心位置をX軸の0の位置に設定して作図してあります。
小さな重心位置マークは、パーツ毎の予想される重心位置です。
重心位置をX軸の0の位置に設定して作図してあります。
小さな重心位置マークは、パーツ毎の予想される重心位置です。
この重心位置は、パーツ毎の重心位置を予想して配置しています。
パーツは、キット内のパーツの重量を計測するればOKですね。
パーツは、キット内のパーツの重量を計測するればOKですね。
小さな重心位置マークからX軸の座標を読み取れば、前後重心位置に関係する座標が求められ、Y軸座標を読み取れば上下重心位置に関係する座標が求められます。
モーメント計算は、EXCELシート(パーツ重量管理シート)で作成すると便利です。
求められた座標は、パーツ毎に重量、座標値を記録し、重量×座標値でモーメントが求められます。
重心位置は、Σ(パーツ毎モーメント)/Σ(パーツ毎重量)で求めることができます。
重心位置をもともと座標0で設定していますから、求められた重心位置の数字は、重心位置からのズレの量が求められることになります。
たとえば、-10mmであれば、予想重心位置が前に10mmの位置に移動する、ということになりますね。
さて、実際の工作では、できるだけ重量分布を乱さずに、強度や耐久性を向上されるように考えてパーツ加工を行いますが、このパーツ重量管理シートと、良く相談しながら工作すると、軽量で丈夫な機体工作が可能となるでしょう。
重量管理シートは、実際の工作が進展するに従い出来上がったパーツや工作物の重量を記録しながら計測すると、全体を考える工作ができるようになりますね。
パーツの肉抜きの度合いの調整や、強度、機能、意味を良く考え、その時点でなしうることができる最善の工作をするめることができるようになります。
構造の変更は、強度耐久性を向上させることはあっても、飛行性能には影響しない重量分布にすることができれば最高ですね。
さて、キットのパーツやエンジン等は重量計測することは容易ですが、予想できない重量があります。
それが、塗装重量や接着剤の重量となります。
この辺は、過去に作成した機体から経験則で重量を求める必要があります。
この辺は、皆さんの力量を期待したいところです。
ちなみに、私の場合は、45クラスの機体の場合、以下の重量を目安としています。
塗装重量 250g~350g程度(オラライトの場合は、軽量となる)
フイルム 15クラスの翼面積で20g程度(オラライトでカラーリングなし)ですから、80g程度(主翼のみ)
接着剤 60g~100g程度
塗装重量の重心位置は、面積重心位置とほぼ一致するので、たとえば主翼であれば、中央翼弦の中心あたりとなるでしょう。
このように、胴体前部、後部、垂直尾翼、主翼、水平尾翼、と分けて重心位置と重量を求めると充分と思われる精度となるようです。