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KMCO ゼロ戦で「挑戦!!」 その16 機体に搭載してのブレークイン

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テストベンチでのブレークインを完了したので、次は、機体に搭載してのブレークインを実施しました。
ブレークインですから、当然、飛行させませんし、プロペラも飛行用ではなくブレークインインと同じサイズのものを用います。
 
テストベンチでブレークインを終えていたなら次は飛行させてのランニングインを行いたい、と、気持ちははやりますが、ここはグッと我慢してブレークインを行いました。
 
わざわざ機体に搭載してブレークインを行う理由は、以下の通りです。
 
1)マフラーを搭載したので、エンジンの運転条件が変わる。(特に運転温度が高めになりやすい)
2)テストベンチと機体のエンジンマウントの取り付け平滑度を、どうしても統一できないので歪みが発生している可能性がある
また、マウントの剛性は、まったく異なりますからね。
3)飛行で使用するペラでは負荷が大きく、エンジン慣らしができず、焼けるリスクが高いので、ブレークインと同サイズの負荷の軽いペラで実施できる。
(飛行させうには無理なプロペラを使用している)
4)機体の取り扱いに慣れることができる。
5)エンジン振動等に伴う各種初期不良を発見でき、安全に対処できる。
6)手元から離さないので、自由にエンジン調整ができる。
 
ランニングインでは、実際のフライトを行いますから、飛びとエンジンの調子を両立させないといけませんし、エンジントラブル時に対応できません。
RCのようにスロットルやニードルコントロールがあり、すぐ着陸できる手段があればなんとかなるのですが、Uコンでは無理ですからね。
 
 
今回は、2タンク運転しました。
 
機体の取り扱いでは、いろいろ不便な点がありました。
1)持ちづらい
丸胴でノーズが短いので持ちづらい。
また、カウリングは華奢なので持てない。
しかたないので、外翼の付け根を持って扱うしかない。
この辺は、ゼロ戦なので、ご愛嬌でしょう。
2)キャブレターを指で塞げない。
これは、構造上しかたありません。
仕方ないので、チョークや送油パイプへの燃料導通は、燃料給油時に圧力をかけて送油するか、スターターで回転させながらマフラーを閉じてプレッシャー圧で燃料を送る等の手順が必要になります。
この辺は、慣れるしかありません。
(うーん、不便です)
 
 
運転状況は、以下の通りです。
 
予想通り、1タンク目では、ニードルとエンジン回転数の追従が悪い現象が出ていましたので、ブレークインと同じ要領で、ニードルを調整しながら、1分4サイクル、数秒2サイクル運転の繰り返し実施してあたりをとります。
(テストベンチでのブレークインでは、このような状態にならないようになるまで慣らし運転を行っています。)
理由は簡単で、マフラーを搭載してエンジン運転温度が上がり、エンジンの微妙な歪みが発生しているためです。
また、エンジンマウントのわずかな歪みが影響しているかもしれません。
理由はともあれ、そのまま飛ばしてしまうと、ちょっとした加減でオーバーヒート等を招き、エンジンを壊す可能性もありますし、やはり、本来のエンジンの性能を引き出すことは無理になりますからね。
また、テストベンチと異なり、小さい燃料タンクを用いていますので、燃料消費に伴うピークニードルは微妙に変化するので、都度、ニードル調整して様子を見るようにします。
また、都度、排気にウエスをかざして、排気の色を確認します。
黒くならず、あめ色の状態が続いていましたので、それほど歪みは大きくないようです。
 
燃料がなくなり、エンジンが停止する様子は、多少「コキッ」といった感じで止まりました。
まだ、きちんとアタリが取れていないようです。
アタリが完全に取れていると、スムーズに停止しますからね。
機体に搭載してますから、燃料切れで停止させて確認できます。
 
ブレークイン時は、キャブレターを塞いで停止させるようにします。
燃料切れで停止させると、混合気が一瞬薄くなり、エンジンに負担をかけることになりますから、キャブレターを塞いで混合気を濃い状態にしてエンジン停止させるほうが安全です。
残念ながら、ゼロ戦は構造上、キャブレターを指で塞ぐことができません。
この辺は、スタントマシンやプロフィール機のようにエンジンの取り扱いが楽な構造のほうが便利です。
まあ、ゼロ戦なので仕方ありません。
 
エンジンが停止してから、2回目の運転は、エンジンが充分に冷めてから実施します。
 
2タンク目では、なんとかニードルとエンジン回転数の追従が悪い現象がなくなってきました。
2サイクル運転の時間を長めにとって、様子を見るようにします。
問題ないように思えます。
エンジンの停止もスムーズに止まるようになりました。
これで、機体に搭載してのブレークインは完了と判断できるでしょう。
 
ちなみに、エンジン振動に伴う初期不良発見では、
なんと、ベルクランクをとめているネジが緩んでしまいました。
しかたないので、ネジロックで接着します。
 
なお、ヘリの場合は、飛行前のエンジン運転の確認は必須で、各種ネジが緩みます。
私は、ヘリの場合はセットアップスタンドで機体初期調整するので、ネジが緩んで墜落という経験はありませんでした。
ネジは緩みますが、墜落させずに対処ができました。
ちなみに、初飛行で飛んでからネジが緩んで墜落したヘリは、何機か見ています。
本人にとっては、ようやっと完成し、意気揚々で初フライトさせていますから、墜落の憂き目は、精神的にとってもきついようですね。
 
 
ちなみに、2回目の運転時間は、6分30秒程度でした。
 
燃料タンク容量は50CCですが、F2Bで必要なエンジン運転時間は5分30秒ですから問題ないように思います。
(ちなみに、大型機の周回速度が遅い場合は、運転時間が6分程度必要な場合があります)
エンジン運転中に、機首を上に向けて、静止推力と機体重量のバランス度合いを確認します。
やはり、機体の重さが重いので、充分な推力があるように思えません。
もっとも、ブレークイン用の推力の低いペラなので仕方ありませんが。
Uコンの場合は、静止推力で、機体同程度以上の推力があればスタント飛行は可能と考えられますが、そうでない場合は、ちょっと心配ですね。
 
この辺は、次回のランニングインで確認して問題ないことを願います。
 

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