テストベンチでの慣らし運転の写真。
テストベンチは、いちおう平らな板の上でサンドペーパーでこすって、平面を出す加工をして、精度を出しています。
ゼロ戦で搭載するエンジンをテストベンチで慣らし運転をしてきました。
以下、慣らし運転資材の説明
エンジン:ENYA Quicky09S
使用ペラ:6×4(飛行で使用するペラよりも1インチ小さいペラ、ピッチの浅いペラで負荷を減らします)
燃料 :THC FH-25 (ヘリ用合成オイル22%ニトロ25%)(小型エンジンなので、ハイニトロ燃料を選択しました)
プラグ :ENYA No3 (定番ですね)
テストベンチ: Engine Test Stand Large
マフラー:なし
使用ペラ:6×4(飛行で使用するペラよりも1インチ小さいペラ、ピッチの浅いペラで負荷を減らします)
燃料 :THC FH-25 (ヘリ用合成オイル22%ニトロ25%)(小型エンジンなので、ハイニトロ燃料を選択しました)
プラグ :ENYA No3 (定番ですね)
テストベンチ: Engine Test Stand Large
マフラー:なし
エンジン始動はスターターを用いてサクッと始動しました。
最初は、中速でブスターを外してもなんとか回転が止まらない程度の低速~中速回転で数分様子を見ました。
排気口にウエスを近づけ、排気の色を確認すると、多少、黒いようです。
このまま、排気の色を何度か確認しながら5分ほど運転すると、排気の色があめ色になり、黒いものが出なくなったことが確認できました。
そこから、4サイクル運転にまでニードルを絞ります。
今度も、排気の色を確認しながら5分ほど運転させます。
回転のばらつきがなくなってきて、ニードルをいじらないでおくと、すこしづつ回転が落ちてきますので、回転が落ちてきた分だけニードルを絞ります。
この間も、排気の色には気をつけています。
この間も、排気の色には気をつけています。
この間、約、10分程度。
次に、ニードルを絞って、4サイクル回転から2サイクル回転に変化する程度にしますが、2サイクルに変化したら、数秒でニードルを開きます。
これを、数度、繰り返して、排気の色を確認しながら様子を見るようにします。
問題ないので、次は、4サイクル運転->2サイクル運転->4サイクル運転・・・・
の繰り返しを実施しました。
の繰り返しを実施しました。
様子を見ながら2サイクル運転の時間は、少しづつ長くなるようにします。
4サイクル運転は、必ず1分程度は回転を継続させるようにします。
4サイクル運転は、必ず1分程度は回転を継続させるようにします。
このときは、いったん、2サイクル運転になるまで絞った後、4サイクル運転に戻るまでのコマ数を計測しておきます。
また、4サイクル運転から2サイクル運転に切り替わるまでのコマ数も同様に計測しておきます。
また、4サイクル運転から2サイクル運転に切り替わるまでのコマ数も同様に計測しておきます。
なにも問題のないエンジンであれば、(慣らし運転が終わった調子の良いエンジン)ニードルに追従して滑らかにエンジンの回転数が変化しますが、慣らし運転の最中では、そうならないところがミソですね。
最初は、空けるコマ数8コマ、閉めるコマ数8コマ必要でした。
(ニードルを空けて2サイクル運転から4サイクル運転に変化させるのに8コマもあけないといけなかった)
いったん2サイクル回転に入ると、ニードルを空けても、2サイクル運転状態が続きます。
原因は、すり合わせ不足によるエンジン内での摩擦による発熱が大きく、エンジン運転温度が下がりにくいためです。
原因は、すり合わせ不足によるエンジン内での摩擦による発熱が大きく、エンジン運転温度が下がりにくいためです。
エンジンのアタリがとれて内部の摩擦の発熱が少なくなってくると、空けるコマ数が少なくなってきます。
また、より、ニードルが絞ることができるようになってきます。
また、より、ニードルが絞ることができるようになってきます。
最初は、1分4サイクル運転、1分2サイクル運転を繰り返します。
PCの温度を無理の無い範囲で上下させながら、温度変化による歪みを削ってゆく作業になります。
無理をさせてはいけないので、1分づつ、ということにしています。
PCの温度を無理の無い範囲で上下させながら、温度変化による歪みを削ってゆく作業になります。
無理をさせてはいけないので、1分づつ、ということにしています。
そのうち、絞るコマ数、空けるコマ数が3~4程度にまでなってきたら、(最初は8コマでしたからね)今度はピークまで絞ります。
ピークのニードル位置の見つけ方ですが、ニードルを絞るうちにエンジンが止まりそうになるので、そこから2コマニードルを戻し、ピークのニードルを見つけておきます。
今度は、4サイクル<->ピークの繰り返しを行います。
ピークの時間を少しずつ長く運転させるようにして、4サイクル運転は、必ず1分は回転させるように繰り返しニードル調整します。
このときも、ニードルのコマ数はきちんと数えながら実施します。
ピークの時間を少しずつ長く運転させるようにして、4サイクル運転は、必ず1分は回転させるように繰り返しニードル調整します。
このときも、ニードルのコマ数はきちんと数えながら実施します。
最終的に、素直にニードルと回転数が追従(特に、ニードルを空けたときに素直に回転が下がってくる)することを確認できたら、ピークを5分、4サイクル運転を1分のインターバルを数回繰り返し、問題なければ、とりあえず、テストベンチでの慣らし運転完了とみなします。
ここまでで、エンジン運転延べ時間は、45分程度かかりました。
今後は、機体に搭載(マフラーをつけて)して、同じ6×4のペラで同様に慣らし運転を行い、
ニードルに完全に追従するようになったら、慣らし運転完了になりますね。
ニードルに完全に追従するようになったら、慣らし運転完了になりますね。