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スタントマシンで強風対策 その1 なぜ?StantMachineなのか?

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スタントマシンのキットが届きました。
 
StantMachineは、かの有名なCHACのH師範が開発したスタントトレーナーとして有名ですね。
その名を「ブラックバード」とし、密かに初心者練習向けとして開発されたものです。
現在では木村模型でキット化され、Powers等の通販や、一部ですが模型小売店でも注文して取り寄せが可能な商品です。
 
今更ながら、私がスタントマシンの開発秘話を語っても片手落ちとなるのですが、
初心者向け(しかも、お小遣いの限られた子供向け)なので、工作が簡単で、安く、修理が簡単で、しかも、充分にFAI F2Bを飛行する性能を有する機体、と、当時としては画期的なスタント練習機であり、この機体で腕前を磨いたベテランの方々が大勢いらっしゃることも確かでしょう。
 
さて、スタントマシンをあらためて見直したきっかけは、やはり、各種大会での強風対策のフライトテクニックが、まだまだ充分に浸透していない、という実感があったためです。
 
なぜ?と、あらためて考えてしまいました。
 
近年の初心者が好んでスタント練習で用いる練習機は、プロフィールでエンジンは25クラス以上というパターンが多いと思います。
確かに、大人になり、金銭的な余裕があり、体も大きいので、多少大型機のほうが上達も早く成果も実感しやすい
というメリットはあると思います。
 
他方、プロフィール機は、その性能に余裕が多く、飛ばしやすいことは確かでしょう。
その分、上達も早いのですが、肝心な練習が疎かになる可能性があります。
そうです、「強風対策」の練習です。
 
プロフィール機は胴体側面積があるため、比較的上空のワイヤーテンションの確保もしやすく、また、大型エンジンであれば、なおのことワイヤーテンション確保が容易になります。
「強風対策」の練習のポイントは、「風の捌き方」、と、もう一つ、「体の使い方」というポイントがあります。
 
風の捌き方については、過去ブログ記事「各種空力特性の考察 その15 風を捌く」を参照願います。
http://blogs.yahoo.co.jp/jpn33f134043/25553631.html
 
実は、StantMachineは、この「体の使い方」を覚えるためには最適な教材となる機体だ、ということができるでしょう。
 
胴体は角棒ですから、いわゆる「側面積効果」はありません。
適切な風見鶏効果を得るための垂直尾翼は存在していますがね。
その分、側面積効果のない機体での飛行特性と体の使い方を身につけることができます。
それで充分に練習すれば、側面積効果のある機体の操縦は、とても楽になりますね。
 
とはいっても、操縦感覚が疎かになっているかというと、その辺はしっかりと飛びます。
力を抜くと真っ直ぐ飛び、力を入れると、きちんと手についてくる飛行を行う。
この辺が、StantMachineの優れたところでしょう。
また、エンジンが正立でタンクやリンケージはむき出しです。
これは、とてもメンテナンスや調整をやりやすい構造になっています。
さっさと調整を済まし、じっくりと飛行練習に励むことができる、こういった時間配分も可能なところも初心者にはありがたいところですね。
 
ちなみに、私は、「強風対策」練習として用いた機体はStantMachineではありません(笑)
もっと飛ばしにくい機体で、機体名称は忘れてしまいましたが、主翼がベニアでフラップのついた練習機です。
まるで、スタントマシンの主翼をベニアで作成したような機体です。
もちろん、FAI F2Bも可能で、墜落してもすぐ修理は可能です。
(過去のUコン技術誌に載っていた機体です、覚えがありましたら、コメントいただけるとありがたいです)
この機体は、さすがに、「きちんと手についてくる」ところに難がありましたが、主翼の失速を見極めて操縦する技術を磨くためには最適でしたがね。
 
ということで、私も初心に戻り、StantMachineを組み立てて飛ばしたいと思います。
 
StantMachineのエンジンは15-20クラス(実際は25クラスまで可能)となっていますが、
選択するエンジンは15クラスとします。
非力なエンジンのほうが、「強風対策」練習に向いていると考えることができますからね。

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