DQ MASTERの主翼は、その構造が単純ゆえに、工作でのごまかしが利かない、といった面を持っています。
今回は、その弱点を克服する工作方法で精度を確保しました。
主翼をねじれなく正確に工作するポイントは、
・後縁材を真っ直ぐ工作する
・前縁材を真っ直ぐ工作する
・前縁材、後縁材はリブの中心にきちんと取り付ける。
・前縁材と後縁材が、後ろから見てねじれなく中心線に揃うようにする
・後縁材を真っ直ぐ工作する
・前縁材を真っ直ぐ工作する
・前縁材、後縁材はリブの中心にきちんと取り付ける。
・前縁材と後縁材が、後ろから見てねじれなく中心線に揃うようにする
と考えています。
あれ?スパーは?
あまり注意しなくても、スパーの溝にきちんと納めて接着すればOKでしょう。
あまり注意しなくても、スパーの溝にきちんと納めて接着すればOKでしょう。
DQ MASTERの主翼構造はD-BOXと異なり、前縁~スパーにかけてのプランク材が存在していません。
よって、最終的に捻れ強度を確保する手段が少ないので、工作途中で、できるだけ捻れなく工作することが肝心になります。
よって、最終的に捻れ強度を確保する手段が少ないので、工作途中で、できるだけ捻れなく工作することが肝心になります。
で、いろいろ工夫したことを紹介したいと思います。
まず、リブをきちんと整列させるために、パイプ、ならびに角材(キットの前縁材)を用いることにしました。
写真は、リブ加工途中の写真です。
後方の穴は8mmΦの穴、
リブの中心線を揃えて写真の状態にして、そのままボール盤で7mmΦの穴をあけ、丸やすりで微調整しながら8mmΦにしています。
ボール盤ですと、きちんと垂直に穴を空けられるので便利です。
リブの中心線を揃えて写真の状態にして、そのままボール盤で7mmΦの穴をあけ、丸やすりで微調整しながら8mmΦにしています。
ボール盤ですと、きちんと垂直に穴を空けられるので便利です。
ボール盤が無い場合は、リブに中心線を入れて、1枚1枚穴をあけ(6mmΦ)
あとは、リブを写真のように揃えて固定して、丸やすりで丁寧に穴を広げる(8mm)ことをすれば、充分に精度が出ると思います。
使用するパイプは、MNTさんで発売している、「Carbon Pushrod & Fiberglass Rod End 980円」を用いています。
http://www.shop-online.jp/mnti/index.php?body=spec&product_id=596111&category_id=88250&PHPSESSID=1049e24e2613f6db122091348691439e
http://www.shop-online.jp/mnti/index.php?body=spec&product_id=596111&category_id=88250&PHPSESSID=1049e24e2613f6db122091348691439e
8mmΦのカーボンロッドで、精度が高く、丈夫で、安価、しかも、使い終わったらロッドにできる、
と、非常に便利なものですね。
と、非常に便利なものですね。
また、MNTさんで発売されている、「WING JIG KIT 3,780 円」
http://www.shop-online.jp/mnti/index.php?body=spec&product_id=743317&category_id=91184&PHPSESSID=1049e24e2613f6db122091348691439e
でもよいと思います。
http://www.shop-online.jp/mnti/index.php?body=spec&product_id=743317&category_id=91184&PHPSESSID=1049e24e2613f6db122091348691439e
でもよいと思います。
本来は、リブの前後に穴をあけてパイプを通したいのですが、スペースが無い。
ということで、前側は、キット付属の前縁材を用いることにしました。
ということで、前側は、キット付属の前縁材を用いることにしました。
組み立ては、角材にリブ間隔をマジック等で印をつけて、これを目安にリブを並べることから始まります。
このとき、直角にきちんと順番に整列することを確認し、定番上でパイプ、角材が捻れなく両端を固定するようにします。
ここから、後縁材とスパーを接着します。
次は、後縁プランクですが、私はタイトボンドを用いたので、アルミアングル材を用い、乾燥するまで目玉クリップで固定しました。
高粘度瞬間接着剤であれば、木材が撓まないので、すんなり、真っ直ぐに接着できると思います。
次に、スパーをタイトボンドで接着。
次に、前縁材は、あらかじめ濡らしてパイプに巻いてクセをつけた前縁材を瞬間接着剤で接着しました。
前縁材は、必ず癖がついて乾燥してから工作してください。
塗れたまま工作し、乾燥すると狂ってしまいます。
バルサは塗れると膨張し、乾燥すると縮みます。
乾燥時のバルサの縮みで、工作物が歪んでしまいますね。
前縁材は、必ず癖がついて乾燥してから工作してください。
塗れたまま工作し、乾燥すると狂ってしまいます。
バルサは塗れると膨張し、乾燥すると縮みます。
乾燥時のバルサの縮みで、工作物が歪んでしまいますね。
この段階では、捻れ方向に関しては強度が無くグニャグニャなので、パイプ、角材は外しません。
また、この段階で捻れて接着してしまうと、あとで修正が利かないので注意が必要です。
また、この段階で捻れて接着してしまうと、あとで修正が利かないので注意が必要です。
まだ、ねじれ強度は確保されていません。
次に、前縁~スパーまでの間の中央プランクを行います。
これで、かなりのねじれ強度が確保されますので、定番から外しても大丈夫になります。
左右同じように工作し、中央部の寸法出し(プランク材を中心線でカット)して左右の主翼を結合します。
パイプ穴、角材を用いて中央部の位置決めを行い、後縁材をアルミアングルではさんで位置決めすれば、
狂わずに工作しやすいと思います。
狂わずに工作しやすいと思います。
左右接合で接着するパーツはベルクランクマウント材、後縁材となりますね。
ベルクランク周りの工作が完了してから、残り、スパー~後縁材までのプランクを行います。
あとは、前縁~スパーまでのプランク材の接着(ガラスクロス1cm幅のものをエポキシで接着)すればOKでしょう。
ここまでくれば、主翼の強度、精度、ねじれ強度も確保されるのでパイプと角材は抜いてしまいます。
今回、私は多少異なった構造で作成したので、写真がないのですみません。