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スーパーハリケーン4Bを作ろう その6(リンケージのパーツ加工とアライメントの検証)

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スーパーハリケーン4Bのリンケージパーツ加工ならびにアライメント検証をしました。
リンケージに求められる要件は、以下のとおりとなります。
ベルクランク±60度、フラップ±45度、エレベーター±47度
このシビアな大きな舵角を正確に実現し、かつ、2000回のフライトにも充分耐えることができて、かつ、軽量で堅牢であることが、スーパーハリケーン4Bがリンケージに求めている使命となります。
 
ということで、ハリケーン4Bのリンケージパーツならびにリンケージアライメントについて検証してみたいと思います。
まだキットを組み立てる前に検証する理由は、リンケージは完全内装であり、調整が困難なため、あらかじめ調整の勘所をできるだけおさえてリンケージの組み込み前に必要な加工を実施しておく必要があるためです。
(これを怠ると、設計どおりの調整が不可能になったり、機体に負担や傷を入れることになります)
設計で求められた舵角を正確に実現するために、ベルクランクのホーンの穴(25mm)、フラップホーンの穴(31mm)、エレベーターホーンの穴(24.5mm)の各位置が決められていいます。
キット同梱のリンケージパーツは、昔ながらのシンプルな構造のベルクランク、ホーンが同梱されています。
強度的には充分な強度が確保されていると思います。
 
さて、初代スーパーハリケーンキットの時代は、現代のような調整式ホーンは使用されておらず、軽量で、シンプルな構造のホーンが使用されていました。
ボールリンクは、その時代にはなかったと記憶しています。
当時は、ロッド穴に金属パイプ(ブッシュ)をハンダ付けして磨耗の耐久性を確保していたと記憶しています。
ボールリンクはその後、RCヘリコプターで採用されて大いに発展し、耐久性、耐摩耗性、精度、強度も充分になるように発展し、現在では、大型のボールリンクも開発使用され、パーツ入手も可能となっています。
(ちなみに大型ボールリンクは、RCカー特に大型バギーのダンパー等用で販売されています)
ブッシュをボールリンクに置き換えることで工作が単純になり、調整も楽になりますね。
Uコンの大型機のリンケージ負担はRCの比ではなく、とても大きな力がかかります。
舵面が大きい上、力を加えるのは人間の体ですから、サーボの比ではありません。
小型機では、汎用的な小型のボールリンクでも充分ですが、45クラス以上の大型機では、大型の5.8mmボールリンクを使用するようにしています。
 
キットの同梱されているリンケージパーツも、シンプルな構造のホーンとなっております。
ボールリンクが採用されていて、サイズは、大型の5.8mm玉が採用されていて、強度、耐久性は充分にあると思います。
ボールリンクはベルクランク、エレベーターホーンで用いるようになっています。
ただ、フラップホーンにはボールリンクは採用されていませんでした。
CLAFTLINE様に問い合わせたところ、当初はボールリンケージを用いることで検討していたらしいのですが、フラップホーンで最大舵角時にポールリンクとロッドが干渉する事案に至ったので断念した、とのことでした。
ここは、なんとかフラップホーンにもボールリンクを使うことができないかといろいろ思案したところ、写真のとおりの配置することで、ロッド干渉をさけることができるのでは?と考えています。
 
写真は、加工途中のリンケージパーツです。
 
1)ベルクランクの加工
リードアウトワイヤーはキット同梱のものを、3mm銅パイプを取り付けて、ワッシャーではさんでハンダ付けしています。
ベルクランクのリードワイヤーが通る穴を3.2mmで空けなおしています。
金属ブッシュを入れたことになり、これで、耐久性、耐摩耗性を飛躍的に向上させています。
裸のリードアウトワイヤーのままですと、磨耗性が充分でなく、リードワイヤーが切れたり、ベルクランクが磨り減ったりします。
(昔、先輩が作成したスーパーハリケーンでは、このブッシュ加工をしていなかったため、300フライト程度でリードアウトワイヤーが引っ張りテストで切れた経験があります。)
ボールリンクは、TOOBEE CRAFTの5.8mmボールピボットビスに置き換えています。
ベルクランクは信頼性が求められます。実績のあるKMCOナイロン製ベルクランクを検討しましたが、ホーンの穴位置が22mmとなっており、穴を空け直す必要があること、リードワイヤーのピッチが8cmと狭いこと
また、BLODAK4インチベルクランクの場合、リードワイヤーピッチが10cmでOKなのですが、ホーンの穴位置が22mmでこれ以上広げることができない、ということで、キット純正のベルクランクを採用することとしました。
 
2)フラップホーンの加工
ボールリンクを左右に振り分けて配置して固定しています。
ホーンの穴は3mmに広げています。
パーツは、京商の5.8mm台座付ボールリンクを鍋頭の3mmキャップスクリューで固定しています。
コンパクトに固定ができるので、ロッドの干渉は発生しないと思います。
 
3)エレベーターホーンの加工
ホーンの穴は3mmなので、そのままでOKです。
パーツは、京商の5.8mm台座付ボールリンクを鍋頭の3mmキャップスクリューで固定しています。
コンパクトに固定ができるので、幅の狭い胴体の側板との干渉が発生しなくなります。
 
4)アライメントの検証
キットの図面どおりのベルクランクの配置で、既存のパーツをそのまま調整なし(ロッドの長さは適正とする)で
稼動角の検証をCADで実施してみました。
結果は、
ベルクランク±60度、フラップ UP51度 DOWN39度、エレベーター UP51度 DOWN40度
と大きく作動が出てしまいます。
これは、ベルクランクの位置、フラップホーンの傾き修正、エレベーターホーンの傾き修正を実施することで調整します。
適正な配置、各ホーンの傾き修正は、リンケージを機体に組み込んでからでは修正することは困難です。
よって、あらかじめ、これらの適正な加工を行ってから、機体に組み込みロッドの長さ調整等を行う必要がありますね。
 
初代スーパーハリケーンのリンケージパーツも、同様であったので、ロッドの長さ調整だけで組み上げたハリケーンは
UP舵の舵角が大きく、DOWN舵の舵角が小さい、なんて機体が多くあったように思います。
結果、舵の利きの差が発生している、なんてことを思い出しました。
 
最近の機体のリンケージパーツは、あらかじめホーンの角度が適正になっていて、ピッチも調整可能になっています。
これですと、機体に組み込んでからでもなんとかなるのですが、
いかんせん、重いことと、調整部分のネジが多いので、信頼性の確保のための注意が必要ですね(ネジが緩まないようにする等)ハッチ加工も大変です(笑)
 
ということで、当時のリンケージの調整のコツを紹介して、適切なリンケージ調整のコツを後日紹介したいと思います。
ちなみに、リンケージ検証したCAD図面の説明は、後日実施することにしましょう(笑)
(説明が大変なので(笑))

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