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世界選手権優勝機に学ぶ 「MaxBee」 その8 尾翼設計で多いに悩む!!

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イメージ 1
 
機体はハリケーンテキスト
すでにオリジナルの飛行特性については充分にわかっている機体に対して、尾翼のみをMaxBeeのような形状に変更してテストすることになった。
 
MaxBeeの水平尾翼は、異例中の異例、こんなの見たこと無い!!というくらい特殊なモノになっている
とはいうものの、それは、あくまでも日本のことで、実は、東欧諸国ではずいぶんと採用されて、研究されている翼型のようだ。
 
電子風洞を用いて翼型解析しても、なかなかわからない。
ということで、友人にお願いしてハリケーンテキストを用いて似せた尾翼を実際に作成して飛行実験も繰り返しているが、まだまだ謎が解けていない、というところだ。
 
で飛行させた結果は、宙返り等で機体が逃げるような現象が発生するとのこと。
舵角にリニアに飛行機が反応していないためだ。
これは、尾翼が失速していることを示している。
 
注意:ここで、「尾翼の失速」と特定できる理由は、「飛行特性については充分にわかっている機体」を用いていることと、「尾翼」のみを変更しているということ。
つまり、変更している部分を局所的にのみ留め、比較できるようにしていることがポイントとなる。
実証と検証の繰り返しの科学的アプローチの基本となる。
ここで、機体を新規作成していたのでは、変化はわからないし、この場合、主翼の失速を疑うことも必要になり、原因の特定が困難になり、異なる観点の実験を行う必要がでてくる。
こうなると、無限に時間がかかることになってくる。
 
で、最近わかってきたことは、どうやら前縁から数%(ものすごい前縁側)にボルテックスジェネレータが存在しているのではないか?
ということだ。
 
ということで、次回の実験は、ボルテックスジェネレータでの調整、というのが対策となって見えてきた。
 
本来の性能は、このような、尾翼が失速する、なんてことは発生していないと思う。
Igorさんのフライトを見ても、それは明らかなのだが、
ただのモノマネでは簡単には設計の真意に迫ることはできないことは確かだろう。
 
このタイプの翼型は、なかなか奥が深そうに思える。
また、落とし穴も多いようで、今回は見事に落とし穴に落ちてしまったことを示している。
なにか勘所があると思われるので、まだまだ追求してゆかないとわからないだろう。
 

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