模型飛行機を楽しむための、良い本 としてご紹介したい本、第16弾は
「R/C電動飛行機を飛ばすコツのコツ」清水 隆雄著
です。
著作者である清水 隆雄氏は、知る人ぞ知る電動R/C飛行機のパイオニアに当たる方で、あの有名な「ハーディスク用のモーターで電動飛行機を飛ばすことを試みて成功させ隠れたブームを作った方」です。
秋葉原には、まだ「アサミ」が健在な時代で、お店に集まっていたマニア達にこの快挙が伝わるやいなや、秋葉原のジャンク街に電動モノのマニアが集結、あっという間にジャンクハードディスクを買いあさり、店頭からジャンクハードディスクが消失した、なんてことがあったとか、なかったとか。
その後、携帯電話用のリポバッテリーとハードディスクモーターの組み合わせで400g程度の模型飛行機が飛ぶ世界が作られていたようです。
それから、このクラスの小型ブラシレスモーターが店頭でも並べられていましたね。
もっとも、私は、当時は電動には無関心だったので、見向きもしなかったのですが。
ということで、今更ながら読み返しています。
「コツのコツ」と題名にあるとおり、まさしく「コツのコツ」が満載で、しかしながら、かなり高度な内容で原理原則が様々に紹介されています。
今でこそ、KV値とセル数と最適なプロペラの組み合わせはこうやって計算する、だとか、商品説明で適切なプロペラの組み合わせはなに?なんてことがネットショップでも当たり前に紹介されていますが、当時はまったくこのような情報はなかったのです。
マニアの間でノウハウが広まり、その計算方法と根拠がしっかりと記述されているところなど、現在でも充分に通じる内容が記述されています。
わたしも、Rc-airplane氏の「電動へのこだわり」を伺っていますので、一念発起して、読んでいます。
といっても、私個人はエンジンの魅力から離れられませんがね。