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スーパープライEp-Z 太いワイヤー変更の影響の考察

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まず最初に、太いワイヤーはいけない、ということを言いたいわけではないので、ご理解願います。
ワイヤーの太さは安全面を考え、国内規定に従った範囲の充分に安全に配慮されたものを使用する、という前提で正しく選択して飛行を楽しんでいただきたい、と思います。
 
今回、RcAirplane氏が、太目の長めのワイヤーに変更してフライトさせた記事が紹介されていました。
 
今回は、いい機会ですので、いろいろ考察してみましょう。
なお、RcAirplane氏は安全面を充分に考えて試されたことで貴重な体験をされ、また、貴重なデータをいただけたことに感謝いたします。
臨機応変に操縦の異変を感じて慎重に飛行させ、着陸させたところなど、見習わないといけませんね。
 
ワイヤーの太さは、機体の飛行速度に大きく影響を与えます。
「Uコンの全体の抵抗のうち、ワイヤーの抵抗は約半分を占める」なんてことを言われています。
私自身は具体的に計測、計算したわけではないのでなんともいえませんでしたが、今回の事例でいろいろ考察してみましょう。
 
まず、ワイヤーの太さと長さについて明らかにします。
 
今回:POWERS APワイヤー 0.39mmΦ 15.3m 
   (一般的に45クラスで用いる太さのワイヤー、45クラスの場合18.3mを基準に調整する(伸ばすことが多い))
前回:BLODAK 012ライン  0.3mmΦ 14.1m
   (15クラスで用いるワイヤー)
 
 
さて、太い、長いワイヤーに変更したことで、機体の速度はどの程度変化したのか計算してみました。
今回 77.3Km/h  前回 82.1Km/h  約6%程度減速している。
減速の理由は、ワイヤーの長さが長くなった、というよりも、太くなった、ことでの抵抗増大の影響が大きいと考えています。
どっちなの?と厳密に調査するためには、ワイヤーの長さを同一にして計測する必要がありますが、とりあえずこれ以上の追求はせず、
「ワイヤーの太さを変えたら、もう一度最適なワイヤー長を求める調整飛行をやり直す覚悟が必要である」ということを理解できれば充分に思います。
 
 
さて、今回の太いワイヤーで飛行に適したと考えられるワイヤー長について計算してみました。
結果としては、ワイヤー長は12.4m~13.0m 周回秒数は3.9秒~4.0秒程度となり、スタントを行うには、かなり操縦が忙しいと思います。
 
ちなみに前回の細いワイヤーでは
ワイヤー長は14.1m~15.0m 周回秒数は4.15秒~4.4秒程度となり、15クラススタント機としての当たり前の周回秒数の範疇に入ってきます。
もちろん、ワイヤーテンションが確保できる範疇であることが前提となっていますが。
 
 
ちなみに、「ワイヤーは50cm長くすると、周回秒数0.1秒遅くする」と現場で覚えておいて活用すると便利でしょう。
私の場合、昔は30cm単位で長さの異なるワイヤーを用意して調整に用いていました。
最近は、計算シートを作成したので、これを用いて計算することで、次回のフライトでは適切な長さのワイヤーを用意できるようになりました。
 
追伸:
飛行の様子が写真で紹介されていました。
背面飛行の姿勢を見ると、なかなかサマになってきていると思います。

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