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スーパープライ Ep-Z 機体概要設計

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イメージ 1
写真は最新の設計図、胴体の構造設計方針が固まり、機体重量と重心位置のつじつまあわせを検討している最中となる。
主に、ノーズの長さをいろいろいじっている最中になる。
 
スーパープライは、既にrc-airplane氏の手で何度も飛行している実績があり、様々な点で優秀な性能を確認することができている。
よって、設計者の藤沢淳氏の設計の意図を汲み取り、エンジンをモーターに置き換えたことでの最適化を実施することが、設計の主眼となってくる。
 
飛行機の設計とは面白いもので、何もかも全て計算ずくめで設計しているわけではない。
ある程度のあたりをつけて、実際に飛行させ、不具合を洗い出して改善させ、最終的な設計に落ち着いてくる工程を繰り返す。
つまり、風洞実験、試作機、試作模型を何機も作成し、設計の最適化を計っている。
模型飛行機であるならば、なおさら、その工程、手段は実施しやすい。
私も、現在、実機の設計手法を各種文献等で調べまくっているが、すべて計算ずくで設計されている機体、というのには、なかなかめぐり合っていない。
それだけ、飛行機設計というのは、試作実験という泥臭い工程に頼っている部分があることは確かだろう。
そういった意味では、オリジナル設計であるスーパープライは、泥臭い工程をほぼクリアしていることになる。
これは、とても設計者の藤沢 淳氏に感謝できるところだろう。
また、rc-airplane氏のフライトレポートもとても役に立つことになる。
 
 
さて、具体的に設計作業を進めてみよう。
今回は、動力は電動で、ということで、スーパープライのオリジナル設計をベースに最適化を行っていくことになる。
よって、エンジンとモーターの違いにより、何が変わるのか?が設計の最初の検討事項となる。
 
まず、モーターの出力ですが、幸いなことに、rc-airplane氏によりワイヤーの長さと周回秒数の情報がサイトで何度も紹介されています。
ここから判明する事は、モーターの出力に対応するエンジンは、どの程度となっているのか?
ということがわかってきます。
 
最終的に落ち着いたワイヤー長は、14.7m、周回秒数は4.2秒~4.3秒程度となっています。
モーターは出力調整の幅が広いのですが、最適な出力を求めるところはrc-airplane氏のノウハウで確立している、と考えられます。
よって、現状の出力を尊重した結果の周回速度とワイヤー長となりますね。
 
ここから、出力を推測すると、昔の15エンジンと同等程度、又は、多少少ない出力、ということが判明します。
ということは、以前は昔の15クラスよりも出力が向上した現代の15クラスに合わせて多少翼面積を大きくした楕円翼を設計しましたが、この主翼のままでは、大きすぎる、ということが判明しました。
ということで、主翼面積は、スーパープライのオリジナル設計のとおりか、多少小さくなる、という方針となります。
 
結果としては、オリジナル設計とほぼ同じ主翼面積で平面形を楕円翼として多少でも効率を上げることを行えば、問題ないと考えられます。
となると、翼面荷重は同じ、として機体重量も明らかになりますね。
 
機体重量で注意したいところは、エンジンと違い、電動では、燃料消費に伴う機体重量の変化がない、ということでしょう。
つまり、電動での機体重量というのは、燃料を搭載した重量で一致させればよい、と考えられます。
 
オリジナルのスーパープライの機体重量は、
560g~580gとなっています。
搭載している燃料は、50CC程度、約50gとなりますね。
ということは、電動では、燃料を搭載した重量 610g~630gが設計目標重量、と考えることができます。
たかが燃料の重量ですが、結構重いものです。

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