Quantcast
Channel: Uコン復活のブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 464

飛行機の収納箱を作ろう

$
0
0
イメージ 1
 
45クラスの主翼分解式、尾翼分解式の機体であれば、航空貨物の手荷物の範囲の大きさの箱で、充分に収納可能な箱が作成できるようです。
60クラス以上の大きさや、45クラスでも大型の主翼を持つ機体では、主翼を左右分割にしないと、無理があるようです。
さらに、コンパクトにするためには、胴体も2分割にしたり、フラップも分解式にする必要があるでしょう。
材料は4mm厚のバルサベニアで作成しました。
重量は計測していませんが、充分に軽く、丈夫にできています。
 
イメージ 2
 
イメージ 3
 
取っ手は中央からずれています。
機体を収納し、箱の実際の重心位置の上に取り付けると、バランスよくもつことができます。
エンジン等が左にあるため、重心位置が左にずれたようです。
 
イメージ 4
 
 
私が「飛行機の収納箱が欲しい」と考えるようになったきっかけは、ハンドランチグライダーの大会に出場した時期になります。
 
ご存知のとおり、ハンドランチグライダーは、小型(翼長30cm~50cm程度)で、華奢で、木材の無垢のため、大気の湿気に弱く、飛ばしに行くときは、何機も持って飛行場に向かいます。
よって、運搬時や、飛行場でも地面に無造作に並べて、なんてことになると破損も多くなります。
 
ハンドランチグライダーの大会では、先輩の方々が、良くできた収納箱を持ち込んで、スマートに飛行を楽しんでいる姿を見ていました。
こうなってくると、やはり、収納箱が欲しくなるものです。
 
ということで、飛行機の収納箱の工作方法を教えてもらい、これまでに、いくつか作成してきました。
 
さて、Uコンスタント機の場合は、機体全体を覆う形式で箱を作成すると、とてつもない大きさの箱となります。
前回に紹介したとおり、箱の大きさはいろいろな制約があることは確かでしょう。
 
 
ということで、コンパクトに機体を収めるためには、機体を分解式で工作しないといけません。
現時点で、分解構造の機体作成はできていますが、やはり、空中分解に繋がるリスクを抱えています。
あまりにもリスクが高い内容の情報をネットで公開するのは気が引けますので、充分な耐久テストが完了して成功したら、それなりに公表しようと考えています。
(水平尾翼については、一般的に知られていて、実績や事例も多数あるので、DQ MASTERの工作方法をご紹介しました)
 
「DQ MASTERでD級検定 その16 尾翼分割構造」
http://blogs.yahoo.co.jp/jpn33f134043/25717387.html
 
機体の分解構造については、とりあえず置いておいて、機体の収納箱の工作方法についてご紹介しましょう。

この方法は、ハンドランチグライダーで工作されている収納箱を作る際に、いろいろ教わったり、自分で工作した体験に基づくものになります。
 
 
1)箱の材料について
安くて薄くて軽くて丈夫で加工が容易な材料が、素人工作には向いていると思います。
いろいろ試してみたのですが、最良に思った材料は、「4mm厚のバルサベニア」でしたね。
残念ながら、現在は、この材料は入手不可能になってしまいました。
となると、各種ベニア材ということになるのですが・・・・・
 
現在注目している材料は、「ファルカタ材のベニア(3.5mm)」です。
シナベニアやよりも軽く、ラワンベニアとは違い、表面が綺麗で塗装も可能です。
値段もシナベニアと同等程度になります。
過去に、3.5mmシナベニアで工作しましたが、丈夫すぎて重すぎる、という結果となりました。
2mm以下の厚さのシナベニアは、丁度良い強度、重さになる可能性はありますが、値段が高く、箱を作るにはちょっとお値段が、と躊躇してしまいます。
ファルカタ材のベニア(3.5mm)であれば、安く、そこそこ軽く、綺麗で充分な強度で工作できるのでは、と期待しています。
大型スタント機であれば、畳1畳の大きさの板が2枚で充分に足りますが、1枚では足りないようですね。
(ちなみに、畳1畳の大きさの板の値段は、1000円以下になります)
 
 
2)材料のカットについて
ベニア材で箱を工作する場合、カットの精度はとても大切になります。
無骨に木ネジを多用して工作しては、不恰好でもあり、重くなりますし、出っ張りで内容空間が狭くなります。
ということで、正確にカットして、スマートに接着して工作するのが良い結果に結びつきます。
カットは、材料を購入したDIYショップで、同時に行ってもらうとよいでしょう。
1カット10円程度で実施してくれます。
その際、2枚重ねて同時にカットして欲しい、とお願いするのが、カットのコツになります。
というのも、箱の表裏の蓋を基準に精度出ししますが、1mmも狂うときちんと接着ができなくなったり、歪んだり、あとで削るか、なんてことになります。
少なくとも、箱の表裏の蓋は2枚重ねでカットをお願いすれば、誤差なくカットできますし、カット代を1/2にできますね。
 
 
3)組み立て
カットしてもらった部品を組み立てますが、単純に「箱」として工作してしまいます。
用いる接着剤は、木工用ボンドやタイトボンドで充分です。
カットの精度が高いからできるわけです。
接着剤が充分に固まるまで、固定して放置するようにします。
ただ、このままでは、「蓋」はありませんね。

 
4)箱を塗装する
箱の塗装を機体と同様に行う・・・・のは、とても高くつくので、やってません。
手間もバカになりません。
面積も多いですし、機体のようにまで綺麗にする必要性はないですからね。
とはいうものの、そこそこ見栄えも良く、ある程度の耐燃料性も必要です。
ということで、私は、安い「水性ニス」(一液性ウレタン)を用いています。
2回~3回塗ればよいようです。
色合いも、木工家具用のアイボリーやマホガニー等の色が選択できるので、好都合ですね。
 
5)蓋をカットする
箱が出来上がったら、蓋の工作です。
とはいっても、方法は簡単で、
「大型カッターと長尺の金属モノサシを用いてカットする」
です。
これですと、蓋の嵌めあい精度も充分に確保して工作が可能です。
 
6)内張りを行う。
蓋を工作したら、箱の内側に発泡材等の板を張り付けます。
これは、収納物を傷つけないようにする緩衝材となります。
材料としては、10mm厚程度のスタイロフォームや発泡スチロールがよいと思います。
接着剤は、合成ゴム系のスチロールを溶かさないものが最適です。
 
7)仕切りや補強材を接着する。
箱は仕切りを入れることで、グンと強度が増し、ゆがみにくくなります。
仕切り材料は、端材や、あらかじめカットしてもらったものを用います。
箱の取っ手のつく部分、蓋の縁取り材、蝶番の補強材も取り付けましょう。
仕切りは、格納する機体のパーツに合わせて、よく考えて工作するとよいでしょう。
 
8)各種金具を取り付ける。
蝶番、ロック、取っ手、ストッパー(蓋が開きすぎて蝶番を壊さないようにする)を取り付けます。
金具で注意したいのは、角アテの金具は用いないほうがよいでしょう。
角アテ金具が尖っていると、車内を傷つけたり、移動の際にぶつけて怪我をさせないかと気を使います。
危険なので、角は木材のまま多少丸めるのが良いでしょう。
 
9)完成
私の経験では、材料代は、木材、内張り材、カット代、金具、塗料も含めて、1万円で数枚のお札のおつりが戻ってきます。
コツさえつかめば、誰でも、それほど費用を気にせずに、良質な箱が作れますね。
 
あと、機体の収納箱は、いろいろメリットがあります。
運搬での利便性は当然ですが、普段の生活でも役に立ちます。
競技会活動で用いる機体は、それなりに思いいれをもって運用します。
大会までの準備期間中であれば、いつでも手に届くところ、目に付くところに飾っておいて、いろいろ悩みながら練習に備える、でもいいのですが・・・・
 
シーズンオフで機体工作にいそしむ時期とか、別ジャンルの大会で別の機体の飛行練習を行う場合は、できるだけ余計な機体は目にしたくないものです。
箱にしまうことで、目に付くことはなくなり、気持ちも切り替えることが容易になります。
大会が終了したら、丁寧に梱包して箱に収納し、気持ちを切り替えることができるのはありがたいものです。
 
 

 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 464

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>