POWERSから45～50クラス向けの金属タンクが発売されましたので、タンクの配管についての設計図、解析を行ってみました。
まずは、寸法の解析です。
![イメージ 2]()
140CCは45クラスで用いるためには多少大きめに思います。
タンク寸法を小さくすることで容易にタンク容量を小さくすることができます。
タンク寸法を小さくすることで容易にタンク容量を小さくすることができます。
この場合、タンクの奥行き寸法を短くすることで調整できます。
この表から、1ｍｍ短くすることで約1CC少なくなることがわかりますね。
この表から、1ｍｍ短くすることで約1CC少なくなることがわかりますね。
カットするのは、タンク後方は5ｍｍ程度までとし、
それ以上カットする場合は前方もカットして空気抜きパイプの穴を空けなおして加工するのがよいと思います。
それ以上カットする場合は前方もカットして空気抜きパイプの穴を空けなおして加工するのがよいと思います。
タンクの正面から見た三角部分のとがり具合は、充分にとんがっているようです。
ここのとんがりが少ないと、特に後半演技での宙返りで燃料切れを起こしやすくなります。
（頭上8の字や四葉のクローバー等）
絶妙な角度になっていることが理解できますね。
ここのとんがりが少ないと、特に後半演技での宙返りで燃料切れを起こしやすくなります。
（頭上8の字や四葉のクローバー等）
絶妙な角度になっていることが理解できますね。
配管の設計図です。
配管の素材としては、3ｍｍΦの銅パイプ、焼きなました真鍮パイプを用います。
やはり銅パイプが人気があります。焼きなましの必要がありませんからね。
やはり銅パイプが人気があります。焼きなましの必要がありませんからね。
私は真鍮パイプを好んで使用していますが、焼きなましはしっかりと行うようにしています。
焼きなましは、ガスコンロで真鍮パイプを真っ赤に熱して、すぐに水につけて冷却することで実施できます。
焼きなましをしない真鍮パイプは固く、エンジン振動で裂ける等の現象が出るので注意が必要ですね。
焼きなましは、ガスコンロで真鍮パイプを真っ赤に熱して、すぐに水につけて冷却することで実施できます。
焼きなましをしない真鍮パイプは固く、エンジン振動で裂ける等の現象が出るので注意が必要ですね。
タンクは、すべてハンダ付けして空気漏れのないようにしっかりとハンダ付けを行う必要があります。
いきなり組み立ててハンダ付けするのではなく、あらかじめ金属板表面に薄くハンダメッキを行っておくと、組み立て時に綺麗にハンダが回るので、確実に漏れなくハンダ付けしやすくなります。
送油パイプは、典型的なZ型配管となっています。
Z型配管にすると、倒立エンジンを搭載する際、ニードルがマフラーの反対側になるので、ニードル調整が容易になりますね。
送油パイプのタンク内の先端は、綺麗にシャープに直角に加工してハンダ付けします。
パイプの先端で半田がダマにならないように注意してください。
ここがだらけている加工ですと、特にエンジン停止時にスッキリとエンジンが停止しにくい傾向が出ます。
パイプは緩やかに曲がるようにして、無理な曲げ方はしないほうが耐久性が高くなります。
Z型配管にすると、倒立エンジンを搭載する際、ニードルがマフラーの反対側になるので、ニードル調整が容易になりますね。
送油パイプのタンク内の先端は、綺麗にシャープに直角に加工してハンダ付けします。
パイプの先端で半田がダマにならないように注意してください。
ここがだらけている加工ですと、特にエンジン停止時にスッキリとエンジンが停止しにくい傾向が出ます。
パイプは緩やかに曲がるようにして、無理な曲げ方はしないほうが耐久性が高くなります。
プレッシャーパイプ（ユニフローパイプ）は、タンク内先端は図面のとおり斜めにカットし、泡が送油パイプ入り口に向かないようにします。
先端はしっかりとハンダ付けします。
ブラブラでは、耐久性に問題がでてきますからね。
先端はしっかりとハンダ付けします。
ブラブラでは、耐久性に問題がでてきますからね。
空気抜きパイプの先端は、タンク上方先端の隅となるように配管します。
先端は組み立て時に半田で詰まりやすいので注意が必要です。
この付近をハンダ付けする際に、空気抜きパイプにシリコンパイプを取り付け、息を吹き込みながらハンダ付けすると詰まりにくくなります。
先端は組み立て時に半田で詰まりやすいので注意が必要です。
この付近をハンダ付けする際に、空気抜きパイプにシリコンパイプを取り付け、息を吹き込みながらハンダ付けすると詰まりにくくなります。
ハンダ付けが終わったタンクは、パイプを塞いで水槽につけて（水を張った洗面器でよい）、注射器等で空気を送り込みます。
送り込む空気の量はタンク容量程度を目安にすると良いでしょう。
（2倍の空気圧になります）
送り込む空気の量はタンク容量程度を目安にすると良いでしょう。
（2倍の空気圧になります）
漏れがある場合は、空気の泡がでてきますから、すぐにわかります。
ハンダを使って塞ぎましょう。
ハンダを使って塞ぎましょう。
あと、BM向け（BM風）140CCタンクの配管の設計図も掲載しておきましょう。
あくまでも、参考として受け止めておいてくださいね。
BMのノーズ構造は、燃料タンク室が開放されていて、燃料タンクの位置決め調整が行いやすくなっています。
このとき、SH4Bタイプの燃料タンクで問題になるのが、側板を貫通するプレッシャーパイプ（ユニフローパイプ）の位置となります。
調整の度に側板の穴を空けなおすわけに行きませんし、取り外しが面倒になりますね。
よって、プレッシャーパイプの配管の出口を前蓋に持ってきたものです。
プレッシャーパイプは、わざわざタンクの奥で大きく曲げ側面とハンダ付けするように取り回しをしています。
ユニフローパイプは、前蓋から素直に直線で配管していないところがミソとなっています。
また、パイプの出口は、前蓋の上方にしていますが、このことで、燃料満タン時に燃料が逆流して抜け出すことを、多少防止するようにしています。
結局、前蓋からパイプが出ていればいいわけですから、任意の工作しやすい位置で加工されてもかまわないと思います。
上手に工作してもらえることを願っています。