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スタントマシンで強風対策 その3 胴体の工作

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イメージ 1
 
スタントマシンの胴体は、いわゆるスクラッパーの胴体と同様、棒材を組み合わせて作成します。

今回は、キット内容の材料ではなく、オリジナル設計どおりにヒノキ棒から切り出して接着して作成しました。
(ちなみにオリジナル設計は10×10ヒノキですが、今回は12×12ヒノキとしました)
 
ヒノキ棒の場合は、キット内の堅木よりも粘りと弾力性があり、厚さも2mm厚くしたので強度が増します。
また、胴体後部は、2本を接着することになり、接着剤の強度で、多少捻れ強度が向上するので、キットで追加されている胴体後部補強材を省略することができます。
重量は、キット素材とほぼ同様ですので、重量増加はありませんでした。
(実は、あらかじめ6mmの穴を見えないようにブツブツと穴を空けて重量調整しています)
組みあがってから、手で捻ったりして強度を確認しましたが、キット素材よりも丈夫に出来上がっているようです。
(つまり、重量はそのままに、強度を向上させた結果となったわけですね)
 
 
胴体は、マウントと後部を接着後、外形を整え、平らな板にサンドペーパー(120番)を敷いて、両面をごしごしこすり、平面をきちんと出すことをしました。
これにより、スラストラインと主翼、尾翼の取り付け角を0度にするための基準ラインがしっかりと出ます。
これら取り付け角や平面精度確保は、飛行性能や調整に大きく影響しますから、簡単に実現できる構造は非常にありがたいですね。
今でこそインシデンスメーターという便利な道具があり、基準ラインが構造的にしっかりと確保できていない構造のスタント機でも、ある程度の精度の確保は可能ですが、スタントマシン開発当時の時代は、インシデンスメーターは無かった?(少なくとも普及していない)事情もありますね。
誰でも簡単に取り付け角を精度高く工作できる構造は、必須であったと思います。
 
 
主翼は、キット図面ですと胴体の上面に取り付けるのですが、今回はオリジナル設計のとおり、胴体の下面に取り付けるようにします。
これにより、エンジンのスラストラインよりも主翼の中心ラインが多少下にオフセットされます。
マウントプレートの3mmと胴体の厚さ12mmの合計で15mm程度のオフセットがつくことになりますが、このほうが真っ直ぐ飛ぶように調整しやすいようですね。
 
 
イメージ 2
尾翼もサクッと工作できてしまいました。
通常は主翼と胴体を合体させてから尾翼を位置決めして接着するのですが、構造が単純で精度が高いので、先に尾翼を接着してしまいました。
問題なく工作できるでしょう。
 
 
垂直尾翼は、尾翼の先端に2枚ついています。
2枚ついていることで、垂直尾翼の風見鶏効果が穏やかになり、Uコン向けの特性が出ますね。
ついでに、水平尾翼の効率が高くなり舵の利きもよくなり、コーナーターンの抜けでの抑えの効果も良くなります。
また、ちょっとした墜落では、水平尾翼の取り付け台が割れて破損するので、修理が簡単になります。
(まるで、電源ヒューズのような役割を果たしていますね。)
 
1枚の垂直尾翼では、尾翼が付け根で折れやすいので修理は大変になりますからね。
この辺も、修理が容易である、というスタントトレーナーとしての要件を求めた結果なのでしょう。
 
 
今更ながら、スタント練習機としてスクラッパー型の機体で「割り切った合理的な設計」を行ったH師範のセンスの良さに頭が下がる思いです。
安く、組み立てやすく、性能に影響する精度を出しやすく、軽量で、強度も確保しやすく、側面積効果が無いので、飛ばし方(体の使い方)を覚えやすく、調整も簡単で・・・
 
ただし、格好は良くない?
 
私は、その割り切った合理的な設計に、格好良さを感じていますがね。
 
練習機ですから、飛びの格好良さは求められますが、機体の格好良さはある程度我慢しても良いのでしょうね。

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