これまでの考察で理解できたことは、「電動の出力特性って案外難しい」ということでした。
もっとも、「克服することはできるし、可能性も高い」ということも理解できてきたのです。
電子回路と各種センサーの組み合わせで出力特性を自在にコントロールできるのが電動の特徴です。
この手段を適切に組み合わせて用いることができれば、エンジン機以上の「飛びの世界」を垣間見ることは当然できるでしょう。最近はやりのマルチコプターですが、そういった意味では、「きめ細かいモーター出力を適切に制御」するからこそ、足元のおぼつかない空中に安定して飛行することができるわけです。
Uコンでも、早くそのような優秀な電子回路の世界がきたらすごいだろうなあ?とも考えてしまいますね。
ここで、2つの技術の進化があることが理解できてきます。
1)センサー、電子回路とソフトウエアの技術を駆使して、最適なモーターの出力特性を実現する。
2)既存の不利な電動の出力特性でもよく飛ぶ機体を設計する
さて、今回の25クラス電動スタント機では、市販のUコンタイマーを用いる前提とします。結果として2)を選択しましょう。
よって、エンジンのような、「上昇で出力が充分に上がり、降下ではブレーキがよくかかる」なんて性能は望めません。ここまで理解してくると、電動Uコンのパイオニアで活躍されている諸先輩の方々の苦労が身にしみて理解できてくるような気がしてきますね。