主翼分割用固定パーツを分解した写真。
後部胴枠は剥がして肉抜き穴を空けている。
前部胴枠は、固定したままでもOK。
取り付けベニアパーツは、3mmの穴を空けて、接着とビス固定を行う
また、接着面は付着した接着剤を削り、また小穴を空けて、新たに接着する接着剤が染み込むようにしておく。
SH4B ARFは、主翼下の胴体パーツをネジで固定できる構造となっていて、一見、「これで主翼分解構造で工作できるぞ」と考えてしまうが、注意を要する。
メーカーの説明では、
「工作で位置決めが容易になり、固定できるようにしたパーツであり、主翼分解パーツとしてではない。主翼と胴体はエポキシ系接着剤等で確実に接着してほしい」
との説明を受けている。
「工作で位置決めが容易になり、固定できるようにしたパーツであり、主翼分解パーツとしてではない。主翼と胴体はエポキシ系接着剤等で確実に接着してほしい」
との説明を受けている。
実際、このパーツをそのまま加工せずに主翼分解式として飛行させた結果、空中分解に至った事例もあり、注意を要するところだ。
とはいうものの、この構造で主翼分解構造とした自作機等は拝見したこともあり、しっかり工作すれば、実用的に問題のない事例もあることは確かであろう。
ということで、ナットを埋め込んであるベニアパーツをペンチではさんで軽く捻ってみると、簡単に接着がはがれてしまった。
なるほどね、これでは簡単に空中分解に至るわけです。
なるほどね、これでは簡単に空中分解に至るわけです。
よく観察すると、接着が確実に行うことができれば、充分に強度が確保できそうです。
また、ベニア材は、接着剤があまりよいものではないらしく、はがれやすい傾向があるように思えた。
また、ベニア材は、接着剤があまりよいものではないらしく、はがれやすい傾向があるように思えた。
よって、接着剤を充分に染みこませ、ボルトで固定して固めることで、充分な強度が得られると判断し、工作することとした。
前側の固定パーツを接着した状態。
エポキシ系接着剤(30分硬化タイプ)を充分に染みこませ接着している。
ここで、5分硬化タイプのエポキシでは、充分に染みこまず、また強度が充分に出ない。
木ネジで固定している。
後部も同様に工作した。
胴枠は、軽量化のため、丸い穴を空けている。
接着剤で増えた重量のぶんだけ軽量化できればOKであろう。
ベニアの切り口には、低粘度の瞬間接着剤をしみこませておいたほうがいいだろう。
これで、無事、空中分解せずに飛行してくれればよいのだが。
なお、当然、強度については自己責任となることは自覚しておかないといけない。