私がRCヘリを飛ばそうと思ったのはもう10数年前のことになる。
当時は、CCPMスワッシュが普及してきて、ジャイロもヘディングロック機能が当たり前となった時代だった。
それまでのRCヘリは、操縦系の不確かさが多く、特にテールの押さえ、が足りなかった時代になる。
それが、テールについての押さえ込みが確実になり、操縦系統の不確かさが確実になってきた、ということで、不器用な私でも練習すれば飛ばせるのでは?と友人にそそのかされたのがきっかけとなる。
テールの操作が確実、ということは、ラダーの操作は必要ない。
スロットル、エレベーター、エルロン、の3舵を操作すればよい、となれば、難易度は極端に下がってくる。
私の体の特性か、左右の指を同時にリズミカルの操作するのは苦手だった。
というのは、学校での楽器の練習でわかっていた。
ということで考えたのは、ステック軸の操作を簡略化できないのか?
ということだった。
以下に、操縦スティックの配列のMODEを示す。
送信機のモードは、MODE1~MODE4まで用意されている。
これは、国際標準の規格になっており、どれでも好きなものを選べることになっている。
特徴は以下のとおり。
MODE1)
日本でもっとも普及している操作モードになる。もともとRC飛行機の操作モードとして日本で普及し、その後、RC飛行機の愛好家がRCヘリを練習したこともあり、MODE1が普及した経緯がある。市販送信機はMODE1で販売されている。
RCヘリを上空で飛行させるには操縦しやすいが、ホバリング操作では機体の傾きを操作するために左右の指を用いないといけないので習得には不利な面がある。
右利きの人用
MODE2)
近年、MRHの愛好家の間で人気が出てきた操作モードになる。
(私はRCヘリ、飛行機共にMODE2を愛用しています)
市販品で購入する場合は、改造をお願いする必要がある。
習得が難しいホバリング操作では、右手の親指だけで操作できるので習得がしやすいメリットがあるが、上空を飛行させるにはエルロンとエレベーター操作が混じりやすく曲がりやすいので操縦しにくい面がある。
右利きの人用
MODE3)
MODE2の左利き用
市販品では、設定でMODE3に変更すれば良い。
MODE4)
MODE1の左利き用
市販品で購入する場合は、改造をお願いする必要がある。
私は、最初はMODE1で挑んだのだが、ローターのサイクリック操作で左右の指で操作することが、どうにも合理的に思えなかった。
ということで、MODE1の送信機の配線を入れ替え、自分でMODE2にして練習を開始した。
もちろん、その数ヵ月後には、MODE2の送信機に買い換えたが。
さて、実機でのRCヘリでのフライトは、調整は購入したお店の店長にお願いしてセットアップ完了
いきなり実機でのホバリング訓練をしたが、皆様の想像とおり、操縦しきれず、不時着状態。
幸い被害はたいしたことなく、飛行サークル外に飛行しなかったので安全の確保はできたのだが・・・
このとき使用した送信機はMODE1となる。
早速反省、安全に充分な技量を得るにはどうしたらよいのか?
考えた挙句、送信機をMODE2に、練習は、当時、ようやっと発売されてきたPCシミュレーターでの練習に切り替えた。
MODE2となると、誰も手ほどきすることができない、というとてつもないハンデを背負っての再スタートとなりました。
こんな、誰も選択しない未知の方法での道を選択したのも、それなりに勝算があったためですが、根本は、やはりUコンで取り組んできた精神があったためでしょう。
さて、時代背景的に、この時代にPCシミュレーションで一から自分で練習方法を習得した方はあまりいらっしゃらない、と思います。
私よりも若い方(たぶん10歳~20歳くらい若い方)の世代のRCヘリ上級者はPCシミュレーター訓練から入っていると思いますが。
ちなみに、MODE2のおかげで比較的楽にホバリングを覚えることができました。
とはいっても3ヶ月ほどかかりました。私の場合、シミュレーターでのRCヘリの再現を実装する(調整する)から研究し、シミュレーターと練習の度合いの計測、方法の開拓、納得できる道筋を見つけるまでの研究期間と、かなり遠回りしたことは確かです。
要領よく手ほどきされれば、1週間~2週間でスキルを身につけることは可能に思います。
「シミュレーターでのRCヘリの再現を実装する(調整する)」については、迷路にはまりやすいところです。
しかし、私にはUコンで培った、「理論的に考え、必然性を見つけ出し、網羅性をもって結論を導き出す」頭の使い方ができたので、なんとか導き出すことができました。
結局、力学ですからね。